日本ワイン界のシンデレラ!?

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今回お邪魔した中央葡萄酒さんの明野ヴィンヤードにて、ワイナリー犬のフェルミ!可愛いでしょ。 

うわっ!。またまた亀UP。(ブログでの紹介に余りにタイムラグがあるという意味)
途中まで書いて数日が、いや、10日以上が過ぎようとしている。
以降が先日途中まで書いていた内容。

すみません。数少ない当ブログの読者は、今回は間違いなく「がんこおやじの赤ワイン」の
仲村ワイン工房訪問記を 少なからず期待していると思うが、昨日お邪魔した中央葡萄酒さんのネタは下手をすると2012年にもちこされてしまうのでは?
と、いう心配から(記憶が薄れてしまう)、思い切って異例の翌日UPに挑戦しようと思う。

最終的には、これまで出会った全ての人の事は紹介する事は決めているので、また、時間のある時にでも
立ち寄ってのぞいてほしいと思う。

しかし暑い日が続く。
お盆も一応終わったとされる16日。渋滞の事は全く心配していなかったが、見事に中央高速の下り、おそらく分散型が影響して想定外の渋滞に巻き込まれながら、それでも何とか約束の時間通り
山梨県は勝沼、等々力に本社を置く中央葡萄酒さんへお邪魔出来た。

今日は一体どんな素敵な人に出会えるのだろう。
中央葡萄酒の看板を見つけて駐車場を見つけた瞬間から今回のストーリは始まった。

何やら中央葡萄酒の大番頭クラスの人かなぁと思わしき男性。もしかしたら我々の到着を炎天下の中で
待っていてくれたのか?そんなはずは・・・。

非常に紳士的で誠実そうなこの男性は、中央葡萄酒のセールスマネージャー、船橋清一さんだ。
すぐに、「時間が許せば、これから明野のキュヴェ三澤のヴィンヤードへ行かれますか彩奈さんも向こうで待っています。」と、非常に丁寧な言葉で提案して頂き、是非、そうして頂くことにした。

出発の準備をされている間、出されたのがマスカットベリーAを使って作った葡萄ジュース。
「これいいなぁ。」お酒飲めないお客さんでも喜んでもらえる。「これ買いです。」と船橋さんに告げると、にこっと笑顔で、「ありがとうございます」。なぜか心を開ける人だと確信した。
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夏には冷たく冷やしたマスカットべりーAジュース。いいね。 


中央に乗る前に勝沼のシンボル的存在畑”鳥居平”(とりいびら)の自社畑に立ち寄り、試験的に栽培している畑などの説明をして頂く。
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この山肌が一部禿げている場所が「鳥居平」。ねんに一度大文字焼きならぬ鳥居焼きが行われるらしい。 
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うっすらと「鳥居」が見えます。 
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勝沼町鳥居平の自社畑。鳥居平は勝沼において非常に歴史的価値のある畑だ。多くのワイナリーがここに自社畑、あるいは契約農家を持つ。 
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しかしこの日は暑かった。そう言えば勝沼は先日、日本最高気温を記録したな。  

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ここの畑は多くが上部にハウスの様なビニールシートがかかっている。確か福島の新鶴地区でもこのような栽培法がされていたな。コストを掛けてもいい葡萄を育てる工夫を感じる。左が今回大変お世話になったセールスマネージャーの船橋さん。人柄がにじみ出る、とても素敵な方です。 

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ヴェレゾンの始まるメルロー種。 

しかし暑かった。

中央高速を更に北へ車で約30分。 韮崎インターで降りて更に15分ほど山を登った所に明野地区はある。

標高は730mほどで気温の高低差が大きく、日本で最も日照時間が長いワイン作りに適している
土地柄である。
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ヒマワリ ヒマワリ ヒマワリ ・・・・。 
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抜け道を登っていくと何やら怪しげな巨大プラントが・・・。トマトの栽培プラントらしい。 なんかそそらないなぁ。 

映画のロケで使われたヒマワリ畑で有名なスポットがすぐそばにあり、夏休みの観光客の車列を避けながら、明野ヴィンヤードへ到着した。
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船橋さんの真剣な説明を真剣に聞き入る二人・・・。 
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明野の畑は本当に美しい・・。 
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メルロー・・・。 
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畑で丁度、摘房をされていた農園スタッフの青木康弘さんに会いました。しかし炎天下の中大変な作業だ。御苦労御察しいたします。 
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三澤彩奈さん。今後のさらなる発展が楽しみ・・・。 


フランスはボルドー大学を出て、南アフリカでのワイン作りの経験を生かし、ここ明野の地で、優秀なワインを造り続けている三澤社長の長女、彩奈さんを紹介して頂き、すぐさま今度は違う車に乗り換え
、再び船橋さんに、裏にある畑まで案内してもらった。
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船橋さんによる熱心な葡萄のレクチャー。 

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まさにヴェレゾン真っ最中! 

葡萄は品種によってヴェレゾン(果皮が着色し始める)が始まっている。ここでは細かい説明はしないが、
とにかくいい葡萄を育てるために、いろんな知恵を出し、工夫をされた、それは美しいぶどう畑である。

もっとも興味を持ったのが、高畝(たかうね)で栽培されている甲州。主に野菜を栽培する時に用いる事が多い栽培方法だが、高く土を盛る事により、地温が上がり、根の生育が良くなり、何より則面からの水分の蒸発により、葡萄栽培には必要不可欠な水はけが良くなる効果がある。
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高畝(たかうね)式栽培・・・。


葡萄栽培でこの方法を取り入れているワイナリーは自分にとって初めてである。

まだ試験的段階で、結果は出ていないらしいが、非常に期待できる。

いずれ、「キュヴェ三澤 甲州 高畝 樽熟成」などというワインもリリースされるんだろうね。真っ先に飲んでみたいもんである。

そのほかいくつかの栽培方法を試みているこのワイナリーの前途は非常に楽しみである。

畑から再びショップのあるゲストルームへ戻ると、テーブルには既に多くのワイングラスが並べられ、試飲の用意がされている。
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いよいよ試飲。 
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結論から言うと、本当に美味しいワインだ。しかし当然限定ものが多く手に入り辛い。 
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まさに致福!? とも言うべき時間である。

これまで正直、中央葡萄酒さんのワインに対しての印象は、さほど強くなく、コンセプトである「気軽に飲める・・・」みたいなイメージは確かにあったが、ここの自社畑を見て、船橋さん、醸造責任者である
彩菜さんとのお話、そして試飲をすれば、このワイナリーが実は何処へ向かおうとしているか、
わかる気がした。

消費者のすそ野を広げ、気軽に楽しめるワイン作りをする傍ら、とてつもないこだわりぬいた秀逸な一本を生み出す、ある意味、いい意味での「変態チック」な野望をこの、一見清楚で美人な三澤彩菜醸造責任者は
もっているのだと・・。

まさに、日本ワイン界のシンデレラ!?になりえるのでは無いか?
「変態チックな野望」という意味では自分と共通するところもあるな。

恒例の、「TSU・SHI・MI」の限定的ワインリストにオンリストするべく、このワイナリーの1本を提供してもらえるよう懇願し、今回、超限定の「甲州 垣根仕立て」等、数アイテムをお譲り頂くことになった。
(オンリスト時期は未定)

帰り際にサプライズだった。 彩奈さんのお母さん(グレイスの社長夫人)が明野の畑で栽培されている野菜を頂いた。 うちが野菜専門のレストランをやっている事をちゃんと調べて頂いていたのだ。
こういう配慮の一つ一つがこのワインメーカーの現在の地位と評価につながっている事は容易に想像が出来る。いんげんや、カラフルなトマト、春菊などなど、美味しい野菜をたくさんありがとうございました。
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マダム三澤が獲れたて野菜を用意してくださっていました。        
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このワイナリーの創り出すワイン、そしてそこに従事する人々の情熱は、きっと近い将来、ものすごく大きな讃辞に値する結果をもたらし、さらなる飛躍へと永遠に続いていくのだろう。
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フェルミは葡萄の絞りかすか何かを混ぜて食べているのだろうか?元気いっぱいだ。


船橋さんの運転で再び勝沼まで無事送って頂き、その道中では、船橋さん御自身の、これまでの華麗な経歴や経験の話に盛り上がり、あっという間の訪問を終えることになった。
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自分赤い顔してるけど大丈夫かなぁ、帰りの運転。 船橋さん本当にお世話になりました。 

最後の最後まで心を打つおもてなしをして頂いた船橋さんと、この中央葡萄酒という名のワイナリーの「志」の高さに感動させられた事に心より感謝したい。

さて、時間は多少押してしまったが、、次はビオディナミ、自然発酵を推奨し、今後、期待大なワインメーカー、
「山梨ワイン」さんへ向かう時間である。

はたしていつごろのブログUPになるか? 自分でも想像がつかない。すみません。

ではお楽しみに。
by seijitsushimi | 2011-08-28 08:29
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