尾崎悟の魂が噴き出す ~ 世界で最も女性を美しく魅せるショウプレート

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唯一エッジが溶け落ちた一枚。自然が創りだす造形。宇宙美。 



ふぅ        っ。


長いため息が出る。

さらには、抑えきれず高揚する気持ち。

約半年前になるか、

千葉の山奥のアトリエでで、ひっそりとただひたすら自分と向き合い、

少年のような無垢な心で繊細で斬新な作品を創り続ける我が敬愛する錬金作家

尾崎悟にあるリクエストをした。

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形状もテクスチャーも同じものはない。 




「作家尾崎悟の魂の皿を創ってもらえないか?」

条件はおおよその寸法のみ。

「材質から形状、加工法まで基本、すべて尾崎テイストでかまわない」と。

そしていよいよ、彼は恐れ多くも、私のために作家人生の集大成のような

作品を ものの見事に完成させてくれた。

尾崎氏の作家魂が噴き出す皿だ。

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15枚の中には吹き出し型が2枚含まれている。表情はまさに「土」。 



 
そしてそれが彼自身の手で私の店まで大事に届けられた。

謹んで私がこの皿に名前をつけよう。

”世界で最も女性を美しく魅せるショウプレート(Show Plate),」と。

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テーブルに並べるととても強いインパクトを与える。 




材質は無垢のステンレス100%。

コークスで特殊な製法を用い焼成、ほとんど自然現象ともいえるテクスチャーを

最大限にそのまま生かし、バフでひたすら研磨する。

費やす時間と手間は計り知れない。魂を注がずして出来る作業ではない。

そうやって仕上がった表面は、まばゆいばかりの輝きのある、いぶし銀。

ステンレス金属のもつピュアな光沢だ。

その皿の表面が、上方から照らすスポット球の光を乱反射し、

座っている女性の首から上を明光が優しく照らす。

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尾崎氏の作品のアイデンティティーである、二人の人間がが手を取り合っている癒しのマークがちゃんと刻印されている。探すのも楽しいかも。 




よく、女性は下からあかりを照らすと美しく見えるという。



全15枚。一枚一枚手作業で、もちろん鋳型を使わず、それぞれが一品モノで、世界に一枚しか存在しない皿。



レストランは食事をする場所。と、同時に女性を最高に美しく演出する場所でもある。


あるときはプロポーズの席であったり、そして記念日の席であったり、お祝いの席であったりする。


あらゆるシチュエーションで、女性をきらきらと輝かせる。

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2枚目の吹きだし型。食材を乗せると皿に命が注がれる。 




正直、制作工程では、この皿に私の料理を盛りつけることで、

尾崎 VS TSUSHIMIの魂対決をするはずだったが、余りの強烈な尾崎魂が、

この皿に盛る私の料理魂にひれ伏させ、全く打ち消してしまったのだ。

つまり私の完敗である。

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そして、さりげなくテーブルセッティングにショウプレートとして配置した瞬間に、

店内の光景が尾崎氏の魂に乗っ取られてしまった。


尾崎氏にとっては本意ではなかったようだが、ショウプレート(見せるプレート)

の意味を説明すると、納得してもらえた。

とにかく、一見の価値ある作品だ。

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まるで月の表面のような表情をしている。 





生涯芸術作家という職業にささげた一人の男の人生をかけて創造した、

それぞれ異なったテクスチャーと、それによる一人ひとりの女性を最高に美しく魅せるために

変化(へんげ)する光の所業を体感していただきたい。

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これまでレストランで感じたことのない、「モノ」の造形と「美」の世界とを同時に感じられる

はずだから・・・・。


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人工的には出せない質感と表情....。本当に見ていてうっとりする。 



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 ”銀色の土から生えるラディッシュ” 
by seijitsushimi | 2012-05-07 20:04
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