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岩手旅・・・

今回の新店準備期間中の俺の最大の課題は、より多くの生産者とのつながり、でもあろうか。
これまでもかなりお世話になってきた岩手県雫石町で出来る生きのいい野菜たち。
そして新店では更に主役となろうかとする要の食材たちである。
キーパーソンは松原さんなる人物。不思議なまでの彼の我が店に対する思い入れというか、意欲的というか・・・。
恐縮してしまうほどである。
雫石町を走る県道沿いにある駐車場に面した「道の駅」?というか
商店というか、そこを取り仕切る松原家の二男。この男が今回のブログのキーパーソンであり今後のお店に
大きな影響を及ぼしていくのである。
父親のアイデアで始めた隣接するソフトクリームは長男が仕切る酪農部門から取れる新鮮なしぼりたての生乳
を原料に、バラエティーに富んだ味は、近所のみならず、はるばる遠方からわざわざ味わいに客が集まる。
普段でも大繁盛だが、土、日ともなると、駐車場に数人の交通整理ガードマンが登場するほどだ。

今回はとりあえず今後の事もあり、商談というか、ご挨拶というか、このタイミングでぜひ再訪したく
足を運んだ。今回は2泊の予定でゆっくりと親睦を広める事が出来そうである。
何人かの生産者とも会えるようにセッティングしてもらった。
前記の瀬戸での人とのつながり同様、今回もいろんな方とお会いして、いろんなお話が聞けるのをとても楽しみにしていた。
過去の10年のミラヴィルを振り返り、今度の10年は俺自身、「人とのつながり」を最大のテーマに
楽しく仕事に取り組んでいけそうである。これはこれまで俺にとって発展途上であった部分であり、
余り感じた事のない新しいテーマである。

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今回のキーパーソン 松原氏。何事にも一生懸命。誠実な人柄です。趣味は登山。野球。
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あとに出てくる”畑の魔術師” 中川栄子さんの畑を早速見せてもらった。
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元気なミニオクラがいきり立つ。 うまそう。
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我らレストランには少量多品目栽培が必須です。 サラダ春菊の向こうには小玉ねぎが・・・。
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”畑の魔術師” 中川栄子さん。 この方は自分にとって超セレブな女性なんだな。(笑)
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稀菜 ”サルサシ” 中身はキウイの様な感じ!?
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岩手の”トマト王” 桜田一夫さん。奥様のチエコさんの育てる野菜もうちでは人気です。
「この夏のトマトはは猛暑で全然だめだべ~。」としみじみと・・・。
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それでも真っ赤に輝くトマトたち。 さすが ”トマト王”
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岩手の ”茸マイスター” 柿木さん。 この人の作る生きくらげは絶品だ。
雫石では柿木さんただ一人らしい。
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収穫直後だったので少なかったが、もうすでに若芽が・・・。ミラヴィルではアミューズでも出てきたな。

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でた~っ。 なんか色っぽくない?忘れたが名前がちゃんとあるそうな。
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松原家の牛舎。ここは乳牛舎だね。 この後食肉牛(雫石牛ブランド)も見せてもらったけど、
牛って本当に人懐っこいし、可愛いね。
松原家では今後2年越しのプロジェクトである、「短角牛」を育てるらしい。「短角牛」は南部藩の時代から伝わる伝統牛で、黒毛等現代和牛の特徴である、霜降り、多脂肪牛に比べて、脂が少ない代わりにイノシン酸、グルタミン酸等、牛肉の旨み成分が黒毛和種よりも多いとされ、次世代の食肉牛として普及していくことだろう。残念だが現在は希少種で、入手困難だし、高価。で、当然2年後の初出荷を是非東京の店にと、お願いしてきた。楽しみだな。 
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夜の晩餐には松原さんが近所の方が醸造した「どぶろく」を持って来てくれた。
めったに飲む機会ないね。美味い。これ料理でも使えるよね~。などと気がつくとメニューを考えていた。
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大事なのは 「人とのつながり」・・・・・・・・・。   です。 小岩井牧場にて。
by seijitsushimi | 2010-10-17 11:14

初の瀬戸入り Vol,2

さて ”初の瀬戸入り” 第2弾。 後半は世界的に活躍する瀬戸の白磁アーチスト、長江重和氏との出会いを書き留めておきたいと思う。
出会いと言っても前期の島倉社長に、幸運にも紹介して頂いたわけだが、なかなか最近本人と連絡が取れなかったらしく、俺が東京に戻る直前に
コンタクトに成功、運よくお会いできることになった。 車で5分ほど走ると庭?らしきスペースに点在する真っ白な磁器の様なもの。
案内されて工房に入ってみると、みるみるうちに白磁のアートの世界に引きずり込まれていった。
長江重和氏は、かのジョエルロビュション氏が彼の創り出す作品を使いたいと申し出たほど日本の白磁作家の世界では第一人者的存在である事は聞いていたが、
彼の工房一杯に飾られた作品を目の当たりにした時の感動は今でも忘れる事が出来ない。
器の域を超えた繊細で創造美あふれる作品の数々、足元にも及ばぬが ”物を創る” ことの好きな俺はたちまち彼の作品そして彼自身の虜になてしまった。
アイデアが良い。既成概念にとらわれない。あふれ出すオリジナリティー。どの角度から見てもゆるぎない自信に満ち溢れた芸術品ばかりだ。
「彼の作品を是非今回の新店で使いたい。」そう本能的に思った俺は恐る恐る申し出た。すると拍子抜けするほどに快く承諾してくれた。
目の覚めるような透明感のあるコバルトブルーに焼きだされた釉薬を内側に贅沢に覆われた磁器グラス。
「これを水を入れて提供するゴブレットに使おう」。野生的なひらめきだった。
今回長江さんの作品としては破格の値段で譲って貰える事になった事はとても幸せである。

こうやって改めて思う事は、やはり「人のつながり」。うちの常連さん行為が島倉社長との出会いを導き、いくつかの窯元の方々を紹介いただき、更に
長江さんの様な作家さんへとつながっていく。 この人と人とのつながりは俺が40を過ぎたころからか、それまで余り立ち止り考えた事もなく、
それどころか割と軽視して生きてきた俺にとってこれから本当に大切にしていきたいと思う大きなエレメンツである。

これから俺がチャレンジしていこうという事に今回の島倉社長や長江氏との出会いは計り知れない大きな後ろ盾になるであろうし、偉大な協力者である。
結果論になろうが、彼らなくして今回のプロジェクトに対して、それ相当の評価をいただく事はおそらく出来ないであろう・・・。きっと。
楽しみで仕方がない。

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こちらが、かの作品、”磁器グラス” 写真では伝わらない優しさと気品に満ちている。
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肌色の釉薬もなんともいえぬやわらかい色合いである。形も面白い。
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ちょっと今っぽいデザインの磁器。ここにどんな料理を盛り付ければ、この作品に負けない一皿になるんだろう。ね。
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これがロビュション氏のお気に入りだそうな。中央の釉薬がが白くグラデーショニングしてるのは突起しているせい。確かにこれはただものではないね。
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小物の数々。どれも非常に美しい造形であり透き通るような白磁器である
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これは器ではないが、つい先日青山のギャラリーでの作品展に出した作品。連作で表現する難易度の非常に高い造形美と薄さ、焼成にも多くの工夫があるそうだ。まさに神業。
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中央が長江重和氏。島倉社長と私。
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東京→瀬戸市の日帰りの旅だが帰りは名古屋まで立ち寄りとりあえず名物「矢場とん」の味噌カツを
満喫し帰路へと向かった。

今回の瀬戸入りは総じてとても有意義であり、初めて見るもの、知る物、体験する事は、どれも俺にとって新鮮そのもであった。自作の皿を今回は20枚。これが最大の目的であるが、達成にはあと2度ほど足を運ばなくてはならない。 確かに容易ではないが、そんな事よりも「物を創る」事がこんなにも、人の気持ちを湧き立たせエネルギーを生み出し、そして喜びへと変えていくことが俺には不思議でもあり魅力的でもある事に違いは無い。


このブログのタイトル写真にも使用しているランプカバーも実は今回、長江氏に譲って頂いた作品である。
新店のトイレに置きたくて内装業者に頼んで電源を一つ取って貰った。この作品の為に。
by seijitsushimi | 2010-10-08 23:01

初の瀬戸入り vol1

この10月に新たにリニューアルオープンする予定のミラヴィル。店名は我が苗字を冠して” TSU .SHI .MI "。
良い悪いは別として俺の勝手!である。今回、自身の新たなチャレンジをふんだんに盛り込んだ店にしたい。
これまで取り組んできた事の集大成として・・・。
その中に、「自身で皿を焼きたい。」客がテーブルに着いたその瞬間から、店のおもてなしが広がる・・・。みたいな。

まずは自身の創り上げたショウプレートでストーリーが始まっていく・・・。いいじゃん。ね。
で、うちの常連さんのご紹介で、愛知県瀬戸市は品野に窯を構えて80年の窯元の3代目、島倉淳社長のご協力の基に
” TSU .SHI .MI " でのテーブルを飾るプレートをデザインから製造まで携わらせて頂くことになった。
勿論、初めて今回陶芸というもの、特に難易度の非常に高い白磁というものを体験しようという傲慢で我儘なリクエストのである。
今回、この瀬戸市を訪ねる事すら初めての自身の体験を2回に分けて記録に残しておきたいと思った。
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朝4時おきの5時出発。到着予定は9時過ぎ。 で、実際は9時半ごろに瀬戸市品野に到着。瀬戸市内でも有数の窯元村!?の感じ。 まずは瀬戸物記念館?なる所で朝のモーニングコーヒーでも・・・。
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で、注文したのは、名古屋名物!?「モーニングセット~~!」。広島にもこのセットあったなぁ。そういえば東京では余り見かけない。
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10時くらいに島倉社長と再会。 まずは今後の打ち合わせと方向性についての議論。
今回は今では余りやらない” たたら焼き ”で行く事になりそう。 ふ~む なるほど・・・。
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とりあえず現代の鋳型による整形方etcを実践して見せて頂いた。 貴重な体験だ。
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土を流しこんで整形し、取り出した後のへそを取り除k作業・・・。う~んこれもなるほど・・・。
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鋳型で成形された食器は棚に並べられて乾燥に入る・・・
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大きな窯が2台、しっかり乾燥した磁器が1200度で焼きあがります。
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保管庫の様子・・・。
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打ち合わせの後、社長がつれて行ってくれた食堂の名物メニュー 「ころうどん」。なんで「ころ」? わからん。けど、手打ちでばりうま。
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そのあと、島倉社長に瀬戸の窯元をいくつか案内してもらいました。 [SOBOKAI]のマルミツ陶器さん。
ミラヴィルでも使っていましたね。社長のお姉さまと雑談。モダンなギャラリーでしたね。
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3人で記念写真・・・。 

時間的に仕上がりが間に合うかだとか、どういうデザインにするかとか、不安と解らない事で頭がいっぱいだが、もうすでにこのプロジェクトは始まっている。島倉社長や、その他のお仲間たちのご協力で出来上がるだろう作品が今から楽しみでわくわくである。

その後、世界で活躍する瀬戸が生んだ白磁作家、「長江重和」氏との出会いとの出会いはVol2で紹介しよう。
by seijitsushimi | 2010-10-07 20:55