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九州ワイン紀行 その1 都農ワイナリー編

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そもそもなんで俺が九州九州って騒いでるのか?

ウマいのよ。ワインが。九州産が。

で、なんで?南で?暖かいでしょ?という話になる。

こりゃ誰に聞いても答えは出んし、自分で、この目で、この耳で確かめてこにゃいけん!

ちゅうわけよ。

広島生まれのわしが、福岡までは確か出かけたことはあったが、それ以南は今回が初めて。

あくまで仕事とは言え、ちょっとした旅になる2泊3日。

羽田発の一番早い宮崎行きで宮崎に向うた。

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今回は、どうやら3日とも天気には恵まれんらしい。

まあ、観光でもないし、畑が見れりゃええし。

しかし宮崎は南国の風情を感じるフェニックスの風景が、この時期の雨と寒さで、

なんかピンとこんなぁ。

宮崎の空港へ着くと今回同行いただく、うちの主力酒販店さん、「いまでや」さん3名と合流。

車を一台にまとめ、まずはその足で、本日の目的地の一つ、

都農ワイナリーさんへと国道をひた走る。

「どげんかせんといかん!。」イメージの宮崎だが、何とものどかで、豊かなお国に見える。


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午前中には都農ワイナリーに到着。何とも標高の高げな、実際に寒かったのぉ。

駐車場はもちろん、レストラン 売店その他、観光地としての客を楽しませる施設が

整っている。高地にあるために、天気がいいと展望も非常によさそう。

おっ!!。やっぱりキャンベルアーリーじゃね。

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都農のワインを支える工場長の小畑さん、そして縁の下の力持ちで、いまや都農ワインの顔

ともいえる副工場長の赤尾さん。

今回小畑さんは家族の住む沖縄へ帰省中とかでお会いすることは出来なかったが、

赤尾さんには色々とお話を伺うことができ、夜の宴もご一緒していただくことができた。

日本を代表するハリウッドスター、我らが渡辺健にちょっと似た、いい男じゃろぅ。

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なんか九州男児っぽくてかっこええじゃろう。赤尾さんは18歳からワイン作りの道へ入り、

今に至る、全くぶれない、本間もんの男じゃね。それでも話していると、全体から、人柄の温かさと

優しさが伝わってくる。そういう感じ。好印象じゃね。

もちろんワイン作りに賭ける情熱も人並みではない。職人よ。

ピノ・ノワールの畑にて。九州でピノ作りに挑戦じゃ。すごいわほんまに。

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九州の葡萄畑にはもれなくレインカット(雨除けのシート)が施してある。

御承知の通り、雨が多いんじゃね。九州は。

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新たに仕込み始めているシャルドネスパークリングワイン。空いてるスペースを

有効利用。動瓶用の板も手作りっぽくてええねぇ。まさに日本人的じゃ。

世に出るのはいつじゃろ。

確か1000本ゆうとったなぁ。楽しみじゃね。赤尾さん、「TSUSHIMI」にも

よろしくよ。(笑)

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これこれ。 ちょっと専門的じゃけど、従来のワインの木製コルクと、

ゾルク(ZORKU?)っちゅうて、最新のポロプロピレンかなんかでできた栓で、

”ブショネ”に代表されるように、ワインに与える影響を時径でグラフにしたもの。

コストなどの問題もあり、なかなかよく研究されている。さすがプロやね。

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これがそのゾルク栓。くるくる回して、手で抜栓出来る仕組みになっていて

そのままコクル栓のように使える仕組み。


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これはあらかじめ話にか聞いていたけど、凄いわぁ赤尾さん。
ようやったわぁ。 え? 何かって?

要するに、葡萄の発育状況を毎日、同じ場所の同じ地点を観察し、月の満ち欠け、
天気、気温に至るまで、詳細に、それこそほとんど休むことなく記録し続けているもの。

おそらく、他にここまで詳細に几帳面に記録が取られていて、さらにはこのデータを
翌年のものと比較し栽培の技術に役立てているのは他に例がないだろう。

ものづくりの匠の鏡じゃね。

ど素人の我々がウンチク語ることにも恥を知らんといかんね。ほんまに。

まさに本物じゃね。わしの好きな。

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あちこちのワイナリーでよく見かける、小仕込み用の搾汁機じゃね。手動よ。
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樽で熟成中のワインたち。ええ香りじゃわい。

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でたぁ~。ロボコン。ドイツ製の蒸留機。フラッグシップのキャンベルアーリー
で、蒸留酒を作るらしい。
絶対に美味い思うよ。香りもいい。

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畑から戻って試飲をいただきました。
今回のわし主催のワイン会「九州のワインがなぜうまい!?」に出品する特別限定ワインを
おねだりしています。

どれも本当に美味しい。

後ろには都農ワインを世界に知らしめた英国のワイン辞典「WINES REPORT」が・・・。

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この日の夜は宮崎市内の地鶏屋さんで赤尾さんも交えていまでやチームと

宴をやりました。

2次会?の宮崎ラーメンやさんにて。 小倉専務と赤尾さん。
もう出来上がってるね。(*^_^*)

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今回の宮崎ツアーで、運転も担当してくれた、いまでや最強ワインチームの古株
山本さん(右)といまでやの秘密兵器、ソムリエ片岡さん、本当にお疲れさまでした。!!


今回の九州一周ワイン紀行、第一弾の都農ワインさん。
残念ながら工場長の小畑さんにはお会いできなかったが、いまや、都農ワインの”顔”
である赤尾さんの色々な話を聞けたことが今回の旅の最高の出だしになった。

「地元で愛されるワインをこれからも作り続けたい」という言葉が今も心に残る。

18歳でワイン作りの世界へ。 容易なことではなかったろうが、そのひたむきと一途さが、
今の彼の位置を築き上げているのだ。

宮崎の山の中のワイナリーが、世界へと羽ばたいた。これは奇跡でも、偶然でもない。
まさにワイン作りに向けた、このひたむきな情熱が、気象条件の決して良くないこの地で
実を結び、見事に花開いたのだ。

5月に東京に来ていただけることになった。
是非、またみなさんに宮崎の地ワインと都農の地男、赤尾誠二の愉快で熱い話を楽しんでいただく
機会を是非設けたいと思う。お楽しみに~~。

ほいじゃぁ。バイバイ!。

次は「神様のワイン」都城ワインです。
by seijitsushimi | 2012-02-23 14:58

アートなる自然薯・・・。

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とある休日。

最近無性に尾崎悟に会いたくなった。理由は2つある。
一つは、わが心に有機的な栄養がほしくなった。
2つ目は、最近眼にした彼の新作に心を奪われた。

尾崎悟は、我が愛する芸術変態家である。
仕事の合間に、電話でそのことを告げると、「じゃあ、一緒に自然薯を掘りましょう」。と。

たまに自分の環境変化の必要性を感じる時がある。まさに「これだ!」。

彼と話し、芋を掘る。最高の心の栄養。体もなまっているし。ちょうどいい。

佐倉にある彼の工房へ着くと最新作が一段高いテラスから眼に飛び込む。

「月」というタイトルの100%無垢のアルミで作ったテーブル。
写真ではこの迫力が伝わらないかもしれないが、圧倒される。力がうねっている。

大鍋で、アルミ二ウムを煮溶かし、そのまま冷やし固めたらしい。


尾崎悟のアイデアは常に冴えわたっている。
マンネリとした、世の中のつまらんものを見ている俺の「眼」を新鮮にも輝かせてくれる。

自然にできたくぼみ(気泡か?)の中に苔、植物が生きづいている。

自然と科学の融合。
うっとりする造形と実態。


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サラダを育ててドレッシングをジャバジャバかけて食いたくなる。

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自然と手を取り合って共生している男と、都会であくせく働く現代男が
世の中を語る。
もちろんいつも結論は出ない。

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「さあ、そろそろ芋でも掘るかぁ。」
推定時間は、”モノ”にも
よるが、だいたい2時間くらい。

シノ竹林の中へと入っていく。去年着けた目印を頼りに、掘削場所を定める。

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この下に確かに自然薯が生えているらしい。
「春山鬼 2012」が。・・・。





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土を掘ることに緊張する。土なんてもう何十年も掘っていないよ。


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尾崎悟は自然薯を知っている。
いかに掘り進めば良いか。?方角はどっちか。?幅は?深さは?

一人で一気に掘り続けるには2人とも歳を取りすぎている。(笑)

交代だ。 尾崎悟は俺より数倍掘る。掘り続ける。



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尾崎悟が堀り続ける間、アトリエを散策する。

手を取り合う二人の人。尾崎悟のトレードマーク。

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鹿児島産か? 黒豚。

尾崎悟の後輩の鋳金作家の作品もあちこちに点在する。


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かわゆい・・・。

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リアル・・・。

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いよいよ大詰め。約2人で掘り進んだ地球から、一つの神秘なる物体が地上へと

掘りだされようとしている。

尾崎悟は私に一番おいしい瞬間を、舞台を作り上げてくれた。









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いかに原形のままの姿で発掘できるかが大事。さてどうやって?

そう。水圧洗浄なのだ。

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洗浄もプロの技。

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破損しないように、丁寧に梱包する尾崎悟。

この日の収穫は昨年の「春山鬼2011」より、気持ち小さかった。

しかしながら、自分で掘り上げたことに大きな意味がある。

今年も地球から大切なプレゼントをいただきました。

尾崎さん、ありがとう。

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収穫後、アトリエにて、新作を見せてもらった。

どれも、繊細でメルヘン。静寂で温かい。ユニークで変態。尾崎悟の世界だ。

そして今年も「TSU・SHI・MI」で使う皿をリクエストすることにした。

作品には条件をつけない。材質も期日も形状も何もかも。

尾崎悟の世界でいい。尾崎悟の世界がいい。

彼の魂を皿にする。それに私が農家の作った魂の野菜と魂の料理を盛り付けるのだ。

あふれ出る料理の数々。湧き上がる創造と妄想の世界。


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今日の自然薯もまさに地球が創造する芸術であった。

「我らが地球もアーチスト!!」
by seijitsushimi | 2012-02-22 18:27

ヴィラデストワイナリー in ミラヴィルインパクト

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1月24日、今年も「日本の農業を心底応援しよう」の一環で、

ワインメーカーを呼んでのワイン会第一弾!

2012年のトップバッターは、長野県東御市にある、長野を代表するワイナリー、

ヴィラデストワイナリーから、取締役であり、栽培醸造責任者でもある小西超(こにしとおる)氏

を招いたワイン会を開催した。

以前ワイナリーに初めてお邪魔してから既に半年以上がたつが、まさにやっと実現すべく日を迎えた。

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13時にJR有楽町駅にお迎えにあがり、そのままマロニエゲート銀座の12階、

ひつまぶし屋さんにてご挨拶と打合せを兼ねた昼食をとった。

(自分が個人的に鰻が好きなもんで・・・。)

小西氏は、非常に物腰も穏やかな方で、それでいて非常に実直で野心のある日本人の職人タイプ。

ある意味大人で、話もしやすい。

久しぶりの再会を喜びあい、盛り上がった。
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18時半開場、19時スタートの予定。

小西さんの用意してきたパンフと本日の料理メニューをセットし

、あとはお客さんの到着を待つばかり。

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今回もいつも通り、各ワインに合わせた、いわゆるマリアージュさせた料理と共に

楽しむというもの。

合間をぬって主に小西さんのトークを聴きながら、質問をしながらワインと食事が進んでいく。




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ヴィラデストワイナリーは、エッセイストで画家の玉村豊男氏がオーナーを務めるワイナリー。

ワインのラベルにはどれも玉村氏の繊細で優しいタッチの鮮やかな葡萄の絵画がプリントしてある。

絵画を多少なりともたしなむ自分は眺めているだけで飲みたくなってくる作品ばかりだ。

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皿の上で表現した「絵画」。とでもいおうか。

長野県特産「信州サーモン」を使った、オードブル。


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シャルドネのラベル・・・・。

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そうそう、この日はたまたま私の??回目の誕生日で、ついでに皆様にお祝いして貰った。

??回目かって? 見りゃわかるでしょっ!(笑)

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ヴィラデストのワインは赤も素晴らしい。自然派タザワヴィンヤード、そしてピノ・ノワール。

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2008年のピノ・ノワールは、今回私の誕生日のお祝いに皆さまにプレゼントしました。

とても喜んでくださてよかった。

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この「ヴィニュロンシリーズ シャルドネ」は05年の洞爺湖サミットでも称賛され、

国産ワインコンクールにおいては2度の金賞を受賞している優れモノです。

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仔羊・・・・・。 メルロが良く合う。

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今回はスピリッツも参加です。”ウヴァ”ナイアガラです。非常に高評価をいただきました。

香りがいい。驚きです。

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とりあえず、今回のラインナップ。この体験は希少です。いくらになるの?

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お客様をお見送りした後、小西さんにも今回の料理とのマリア―ジュを体験していただきました。

とても喜んでいただきました。

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最後に恒例の記念撮影。

今回も盛況のうちに無事、会を終えることができました。

自分も、改めて小西さんが生み出すヴィラデストワイナリーのワインの数々が

どれも非常にレベルの高いこと、そして何より、来てくださったお客様が、

みなさん日本のワインに興味を持ってくだっていることと、日本ワインに対する意識の

高さに、喜びを感じました。

同時に、

「日本の農業家は素晴らしい!!」

ことを再認識した次第であります。

ほんの数日後、同マロニエゲート内、東急ハンズで、玉村氏の作品展が、

偶然にも開かれておりました。

同ビル館長から、来年はヴィラデスト&東急ハンズ&ミラヴィルインパクトで、

何か素敵なコラボイベントをやりましょうという御提案をいただいた。

とても楽しみだ。皆さまも是非お楽しみに・・・。

さて、次回2月は、「都志見と楽しむワイン会」を予定しています。

12名くらいで、わいわい一緒に飲んで食べて楽しみましょう。

2月の6,7,8と九州ワインを探りに行ってきます。

「九州ワインはなぜ今熱い!!」。

宮崎 熊本 大分と系4件のワイナリーにお邪魔して、九州ワインが美味しい理由を

自分なりに発見してまいります。

その結果をお話ししながら、蔵出し限定ワインをいただいてまいりますので、

それらを飲みながらワイワイやりましょう。是非ご参加ください。

ではまた。



今回掲載した写真の多くは、会にも参加された“Kaname "からいただいたものです。

ありがとうございました。
by seijitsushimi | 2012-02-01 07:35