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至って平和的な抗議活動・・・。

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先日の月曜日に代々木公園で、約17万人が集結し、

今の大飯原発再稼働についての政府への抗議活動、「さよなら原発集会」が行われたことは

TVでも大きく取り上げられていた。

ここ数10年来、おそらく我が日本人たちは、このような一致団結的な

同時集団行動をとることはなかったし、それは、さほどそういう行動に出る理由も

無かったに他ならない。


福島原発事故をきっかけに、今回の多数の原発反対に向けての抗議行動は、

原発再稼働反対派である私にも、日本人なりに、評価できると思う。
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だが、究極的うがった考えで言わせてもらうと、何かやはり、集まることが「流行り」であり、

「ブーム」からくる行動のように見えてしまうのだ。現代の多くに日本人の悪い特性であるともいえる。


今回のムーブメントの呼びかけ人である坂本龍一さんや作家の大江健三郎さんらの

切実な訴えも、はたして今後の原発推進問題に多少なりとも影響を与えるのだろうか?
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ツイッターや、フェイスブックなど、ネットでの呼びかけにより今回集まった多くの人たち

の中には、以前から報道されている毎金曜日の首相官邸前での集会騒動に、影響され、

面白半分的行動によって集まった民衆も決して少なくないのではないか?


ここのところの、エジプトやチュニジアなど複数のアラブ諸国で起こった、民衆による

抗議活動による長期独裁政権の崩壊の現実に比べるとやはり危機感のレベルと本気度がまるで違う様に

写ってしまう。


参加していない私が言うのは身勝手だが、だからこそ参加すること自体にに意味を感じえないのかも?

である。


まずは単純に、国民全体の約半分が原発推進派であり、残りの半分が脱原発派である以上、

理由はどうであれ、「推進」に寄っている国の理論が動くはずがない。


まして、皆一様に、カラフルなプラカードを掲げ、「大飯原発再稼働はんた~い!!」と

叫ぶだけで、本気でこの国の政治は、状況は変わるとでも思っているのだろうか?


確かに「何もやらないよりやったほうがいい。」かもしれない。が、

原発を推進しようとするこの国の方向性自体が、「何もやらないよりやったほうがいい」

なんて呑気な次元の話ではないはずだ。



さらに言えば、現場での交通規制にちゃんと従いながら、「いい子」で訴える抗議活動に

福島の原発事故で、多くの自殺者や避難生活者を出していることをさほど重視せず、

いまだ廃炉の道筋も建てることすら出来ぬまま、また違う場所で同じことを繰り返そうとしている

この、愚かな国の政府が、考え方を変えてくれると期待しているのだろうか?


私は言う。

「死人でも出ないと、国は動かないよ。」

「首相官邸前で、原発反対を唱え、誰かが腹でも切れば、国は少しは国民の本気度に

気付き、気持ちをくんでくれるんじゃないか?」


悲しいね。



敗戦後、国民が一丸となって復興に努め、日本を復興、発展させてきた過去をもち、それらを、

誇りとしてきた日本人も、戦争に匹敵するほどの国難の今、

国民の意識は多様化し、分散し、それぞれが

それぞれのことばかりを考えるようになり、思いやりや助け合う精神も色あせて来ている。


暴動など、「こうなりゃ、暴力で訴えようよ!」なんて言っているわけではないが、

60年代に日本でも起きた、「激動の時代」の活動家による反戦運動や

学生運動、闘争により世に中に、ある一定の影響を与えることができた時代もあったが、

社会全体が豊かになって、やはりそうした動機や必要性が薄れてきたんだろう。

「ぬるい国民性」「へなちょこ日本人」へと変わった気がする。


東北大震災での津波で多くの人の命や家族、町が失われた時、日本全体が、「頑張ろう東北!」というスローガンを

掲げた。

しかし、当の被災者たちは、「これ以上どう頑張るのか、もう頑張れない。」と本音を漏らした。

このこと自体が、当事者意識になれない、昔と違う日本人の体質や性質を露呈したのではないだろうか?




「本気」で国を動かす集会が、もしあるとすれば、自分は一人の国民として

今後この国を生き抜いていく、我が息子や、若きスタッフたちを連れてきっと参加するだろう。



中途半端な豊かさが、日本をダメにし、更にだめにしていこうとしている。


日本を救おうよ。そして地球も・・・・。


以上
by seijitsushimi | 2012-07-20 00:40

「遊牧民」という名の農園・・・

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 ”アトリエノマド” 代表 池田たつや氏   なんとなくルックスも「遊牧民」でしょっ! 



フランス語でノマド(NOMADE)という言葉がある。

「遊牧民」である。

最近では「ノマドワーキング」などと言って、オフィスを持たず、

固定された職場を持たない、まさに現代のワークスタイルという意味でもつかわれる。

なるほど、遊牧民に通ずるのは理解できる。
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 彼の畑は前回来た時よりも大きくなっていた。 





長野県の佐久市の山間部に、アトリエ ノマドと称するファーム(農園)がある。

若き農業家 池田たつや氏が代表を務める気鋭の農園だ。この場合はまさに遊牧農民を意味しているノマドである。

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 もともと露地栽培主体の彼の畑には、ハウスも増え 野菜の種類も確実に増えている。 




若くして脱サラをし世界でも有数の農業国フランスへと渡り、

農業と酪農が盛んなサヴォイ地方の有名農業家のもとで約2年間、有機栽培の修業経験をもつ。


彼が日ごろから取り組んでいることは、「日本でフランスのような野菜作りが出来ないか?」と言うこと。

今では、”バイオダイナミック農法”(有機栽培の一種)を野菜作りに取り入れ、実践している情熱農業家。

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 うちのスタッフに、「農業論」、「人生論」を語る池田氏。若い彼らは必死に聞き入っていた。 






彼が大事に育てる野菜は都内有名レストランにも卸され、好評を得ている。

実は彼は、過去にも私のブログにて紹介したことはあるのだが、

震災等、諸事情で、約2年ほど、わが店では彼の野菜を使っていなかった。

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 苗床で元気に育つ野菜の新芽 





レストランで、よく耳にする「産直野菜」という言葉。わが店のように、

数か所の産地から送ってもらう場合、ある程度の量をまとめなくてはならない事情がある。

更には、大事に育てて頂いた野菜を、無駄にすることなくお客さんに味わってもらいたいのは

当然私にとっての心情である。

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 こんな環境で育つ朔ちゃんはさぞ健やかに育つんだろう。 





正直私も日々の仕事の中で、この、「ほしいものをほしいだけ」頂くことが出来ないシステムというか、

実情には、日々苦労している。

しかしながら、彼の「農」に対する考え方や熱意を肌に感じて知る私は、

ここへきて、どうしてもまた彼の作る「力」のあるの野菜を料理に生かしたくなった。

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 うちの若いスタッフに草むしりを指導する池田氏。苗と草の見分けが結構難しい。 





先日、近々に行う東御市(長野県)のワインメーカーさんを招いて行うイベントの打ち合わせと合わせて、

久しぶりに池田農園にお邪魔することにした。


今回は我がスタッフ(近頃の若いもん系 野田&川名)2人を連れて、「就農体験」も目的の一つだ。

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 池田氏を支える奥様と、元気いっぱいの朔ちゃん。そして農園犬のサンテ。 





数年ぶりに訪れるこの農園には、相変わらず「気」を感じる。

広さも、以前よりも拡張しており、更に育てている野菜の種類も、量ももちろん質もバージョンアップしている。

池田夫妻の一粒種の「朔(さく)ちゃん」もずいぶん大きくなり、さすが、自然児のようにやんちゃになっていた。(笑)

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 畑にいると、やっぱり人間は自然に生かされていることをあらためて感じるね・・・。 





畑を一通り歩き、説明してもらう。

今は昔と違い、北海道から単身で来ている研修を兼ねた女性スタッフがいるらしく

すべてを一人でこなしていた当時に比べると、さすがに行き届いた畑に変わっていた。

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 なるほど・・・・。なるほど・・・。(都志見) 




偉そうに言わせてもらうが、私はもう10数年前から、契約農家の畑に出向き、色々な

畑の表情を見てきた。多少だが就農も経験してきた。

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 むしる、むしる、ひたすらむしる・・・・。 





最近では、ワイン用の葡萄畑も全国を見て歩くことが多く、先日も栽培研修に行ってきたばかり。

だから、料理人としては、ある程度その畑の状態や、状況は見て取ることが出来るだろう。


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 新芽に語りかける野田と川名。 




今回池田氏の畑を見て触って、再び彼の野菜を「TSUSHIMI」で使うことを確信することが出来た。

「自分の料理には彼の野菜に対する情熱が必要だ。」と。

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 ん??虫でも発見したか? 





うちの若いスタッフ2人は、さすがに都会育ちで、土を触ることすら、さほど経験がない。

今回、作業メニューは、フェンネルの苗が植えてある畑の雑草むしりだったが、

私も含め、皆、一生懸命取り組んだ。と、同時にめったにない野外での畑仕事に、はしゃぎ、皆で話も弾んだ。

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最近では若者、又は、脱サラの新規就農希望者が増えている(流行りなのかも?)傾向だが、

「農業」とは、口で言うほど楽な仕事ではない。

まず、「土」と「作物」を愛していること。
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 朔ちゃん。君も将来は立派な農業家になるのかい? 





更には、いい野菜は作れたとしても、それを売っていかなくてはいけない。


高いと買ってくれない、安いと生活が出来ない。

などなど、サラリーマンのほうがよほど身も気も楽なのだろう。

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 池田家の愛犬 「サンテ」。フランス語で「健康」の意。元気いっぱいだ。
 




また、池田氏には、フランスで農場を開きたいという目標がある。

家族を養いながら、農業で暮らしをたてていく。

派手ではないかもしれないが、持続可能な生き方。大変だけど素晴らしい。

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 凄い! これぞまさに畑からテーブルへ、だね。都会じゃ味わえない味でした
 





昼が来て、農作業も一段落。

池田氏の奥さまが用意してくれた、畑の滋味あふれる料理を頂いた。

この日は、池田氏の友人のカメラマン、宮崎さん夫妻もご一緒していて、

食事を共にしながら、色々な話で盛り上がった。

9人で畑のテーブルを囲んでのワイワイがやがや。

「最近、こんな時間ないなぁ。」



宮崎さんは、フリーのカメラマンで、何でも、四季を通じて、

池田氏の畑の写真を取り続けているらしい。

畑には、そういう「静かで大きな力」がある。

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午後2時が近づき、次の東御まで向かわなければならず、

おいとますることにした。


うちのスタッフたちも、とても有意義な時間が過ごせた様で、

仕事中に見せることのない、とてもいい笑顔だった。(笑)


池田氏曰く、「生産者と料理人の関係は相互であるほうがいい。自分もたまに調理場を訪ね

どのように自分の野菜が料理へと昇華していくか、見てみたい。」と。


いつか近いうちに、池田氏とのコラボディナーが出来ればいいね。



さて、いざ東御へ。 今回のワイン会の打ち合わせで、リュードヴァンの小山英明氏と会い、時間が許せば

玉村豊男氏のワイナリー、ヴィラデストワイナリーの醸造家、小西さんの顔を見て帰ろう。

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 小山さんとは約1年ぶりの再会。 すぐにワイン談義となってます。(笑) 




リュードヴァンは、今回私が主催する、いつもより早い時期に席がすべて埋まってしまったほどの人気ワイナリーだ。

代表の小山さんも、とてもユニークで、勤勉な人。ワイン作りには彼独自の持論と明確な展望ももっている。

今回出品してもらうワインの中には、いまだ未発売のスペシャルワインもある。(これが出来るのも日本ワインならでわの

プライオリティーでもある。)

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 畑も色々とバージョンアップしてました!  



当日出品ワインのテースティングもさせてもったことで、味に間違いがないことを私の舌で確認し、

マリアージュさせる料理のイメージを始めることが出来た。


東御市内を見下ろす海抜700~ほどから広がる美しい彼の葡萄畑も、今年も拝見することが出来た。

今後もかなり期待できるだろう。

24日の東京での再開を誓い、固く握手をして、小山氏のワイナリーを後にした。


日も沈みかけ、何とか間に合うか?という感じだったが、

どうせ近くまで来たからと、同市内にあるヴィラデストワイナリーにお邪魔した。



小西さんの携帯に「顔を見るために寄ってみた。」と連絡すると、申し訳ないことに、

ちょうどお休みで、自宅でビールを飲みくつろいでおられるとのこと。

営業の関さんも留守らしかった。ちょっと顔を見るだけとはいえ、

やはりアポなしはかなり迷惑かけてしまうね。(反省)


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 ヴィラデストワイナリーの庭園から町を見下ろす風景。言葉では語れない美しさです 


それでも気持ちよく、小西さんは奥さまの運転で、ワイナリーまでわざわざ来てくれたのがとてもうれしい。

おみやげに持参した、いつもの我が店の「ガトーショコラロワイヤル」を渡し、美しい奥さまも拝見し、

挨拶をさせてもらい、愛くるしい知的なお子様2人とも会うことが出来た。


夕暮れ時のヴィラデスト。神がかり的な庭園とそこから見下ろす町の風景は本当に美しい。

犬の散歩をされていた玉村氏の奥さまとも御挨拶をさせて頂き、これ以上ご迷惑をかけないよう、

ワイナリーを後にした。



池田氏の畑への2年ぶりの再訪。 小山さんのワイン作りの情熱に再び触れ、小西さんの御家族にもお会いでき、

早朝に起きて動き始めた甲斐あって、とても充実した一日であった。

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 夕陽を見つめながらたそがれる川名。今日は楽しかったね。(●^o^●)
 





料理人を初めて約30年。今ここへきて、「料理という仕事。レストランという場所から生まれる人間関係

って本当にいいなぁ。」


「料理人をやっててよかったなぁ」と、もしかして人生で、初めて心から感じた一日だったかもしれない。



以上。
by seijitsushimi | 2012-07-13 21:15

日本にとって最も不幸な災害?。

久しぶりの政治ネタ。

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って、言うか,

いい加減にもう我慢の限界を超えてきたね、この国には。

今世紀最大級の震災が起き、多くの我が同砲たちが命を失い、

それでも生き残り、避難した人たちにも、政府として、いまだ大した救済策も

打ち出される様子もなく、さらには原発という経済至上主義強欲人間達が産んだ

悪魔の発電システムの崩壊により、多くの人たちが生まれ育った

大切な故郷を奪われ、挙句の果てに、もう帰還することさえも、

許されない状況がそこにある。



この問題に限って言えば、この発電システムを運営する独占企業や、

政治を司る者たちは、この現状を頭や、言葉では理解していても、

「心」や「気持ち」では全く理解していないどころか、しようともしない、

いや、理解する能力すら持ち合わせていないのではないか?



更にはこの経済状況において、我が国のリーダーは、ここのところ「消費税増税」という

バカの一つ覚えのような政策に翻弄され、なおかつ国民のための社会保障は

なんとなく先送り。

「格差社会」と嘆きつつ、

結果として更に弱者に負担を強いて、景気を悪化させ、格差を更に

広げようとしているではないか?


日本の慣例的な短い首相生命?において、とにかく何か一つでも実績を残したい、

歴史に名を残したい、このリーダーのみえみえの頭中にはそれしかないのだろうか?。


マニフェストを陳腐な「政権を取るための口実」に成り下げ、

政権取ったら、やりたい放題。

ものの見事に、国民を騙し、ウソをついた、と言われても仕方ない。

貴重な国民の一票に込めた想いを裏切り、愚弄する。


過去に現政権がマニフェストに掲げた、「コンクリートから人へ」。


国民にとってはとても新鮮で期待が膨らんだ言葉だが、


承知の通り消費税法案を果たした直後に数兆円規模の公共事業になる、

新幹線工事再開計画を発表し、再びコンクリートをコネようとしている。

(そんな金あったら被災者救済にあてるべきではないのか??

困った人を助ける。それが日本人ではなかったか?)


この政権も相変わらず、官僚の巨大組織の力に振り回される、

無力で無能な素人政治集団ではないか?。

思い出される「政治主導」という単語が、今では聞いて呆れる。



震災さえ、起きなければ・・・・。

多くの国民も、はたまた政治家も思っているだろう。


未曾有の被災者たちが犠牲となった事を何一つ無駄にせずに、

間違いなくこの国は大反省をし、エネルギー問題も含め、

地球の環境と次世代の生命や財産、生活環境を守って行かなくてはならない。


また、世界各国に向けて原発大事故当事国の立場で、原子力に頼らず、

人類の生命を最大限に尊重したエネルギー政策をいち早く打ち出し、

世界に提案できるリーダー的国家でなくてはならないのではないのか?




しかしながら、この期に及んで、利益を重んじ、目先のわずかな都合や、

言うほど致命的ではない短期的な電力不足を

理由に、福島の事故の原因すらも究明されぬまま、すでに

シャーシャーと大飯の原発を再稼働しようとしているどうしようもない国家。



まさに我が国日本の今後の運命の明暗を分けるほどの大震災、

原発事故が起きてしまった今、この政権が政治を運営していること自体が、

震災、津波、そして原発事故以上に我が国にとって最大級の不幸な災害なのではないか?

悲しいかな私は心からそう思ってしまう。
by seijitsushimi | 2012-07-01 18:47