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私の最新作・・・。

何かお分かりでしょうか?
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とても正気の沙汰ではない形相の生き物が3体・・・。

ワインのボトルとグラスを片手に酔んだくれている。

何を隠そう。実は「ワインの妖精たち」である。



顔が葡萄の果実。頭部は葡萄の葉からなるこの妖精たちは、実はどこのぶどう畑にもいて、

毎年毎年、「今年もこの畑から生まれるぶどうから、美味しいワインが出来るように。」と

まさにワインを飲みながら酔い乱れているという風景を描いているの絵である。

いちいち説明をしなくてはわからないのが悲しくもあるが、説明をしなくても

観る者の心を射止めるのも芸術である。




これまで私は、数多くの絵画(壁画も含めて)を描いてきたが、この手の作品は

今回が初めてである。

レボリューション(革命)とでもいうか、リノベーション(改善・刷新)とも言うべきか??

いずれにせよ我ながら、自分もいい熟成(歳の取り方)の仕方をしていると感じる。

これは私の店にある世界一のワインリストに入る9枚目の挿絵なのです。




お客様が、ワインを選んでいる最中に、この挿絵が目に飛び込み、「くすっ(●^o^●)!」

と笑みを浮かべればそれで私の「勝ち」なのである。

レストランは楽しくなくてはいけない。そして我々はお客さんをあらゆる手段を使い

楽しませなくてはならない。





原画はA4 厚手ドローイング紙。画材はアクリル。作成にかかった時間約4時間。

タイトルに関しては、このすきっ歯(歯に隙間があいている。)のキャラから、

「SKIPPERS(スキッパーズ)」にしようとも思ったが、(笑)

描きはじめの意志を尊重し、「ワインの妖精たち」となりました。

原画を御希望の方は、連絡ください。(笑)

以上
by seijitsushimi | 2013-03-23 14:15

遅摘み蜜柑の収穫・・・。

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昨年からメニューにも導入し始めた小田原の成川さん(写真が成川さんです。)の畑になる「遅摘み蜜柑」。

今年から、収穫にお邪魔することにしました。


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で、先日、お邪魔してきたときの模様です。


そしてまず、なんで?遅摘みなのか? 

果実の遅摘みすることのメリットについて

少し触れておきます。

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遅摘み蜜柑とは・・・。

蜜柑に限らず、果実において、通常の収穫期を少し遅らせて、一定期間、

木に実ったまま放置しておくことにより、完熟になることはもちろんだが、

果皮から果実中の水分が更に蒸発し、果実味が凝縮してくる。

ゆえに旨みと甘みが増すということになる。

よく耳にするのが、ワイン。

葡萄の収穫期をわざと遅らせることによって、甘みや凝縮感のあるワインを

作りだす。

ほとんどが、通常収穫のものよりも高価になる。


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しかしながら、結果として、果皮は老化が始まり、更に害虫や鳥などから自らを守る

防御態勢をとることで、果皮が厚く硬くなってくる。

(成川さんのところの蜜柑畑はもう、10年以上も農薬も科学肥料も一切使わずに

育てているまさに”奇跡の蜜柑”。 だから、3分の1ほどは中身を

野鳥などに食べられていました。)

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蜜柑など、そのまま食べる果実にとって、それはどういうことかと言うと、

味はどうであれ、到底市場で出回るための基準を

満たすことは出来ずに、結果、畑で収穫した者だけが味わえる上等な蜜柑になるわけである。


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あまり難しい話はしないが、日本の市場に出回る農作物に関して言えば、色、形、大きさの基準が

必要以上に厳しすぎるのではないか?

よく、曲がったキュウリを引き合いに出すが、まっすぐでもまがっても、

同じキュウリ出し、味も変わらない。

確かに消費者にとって安定した品質水準はありがたいことだろうが、

農家は基準を満たさない商品は、自家用にしたり、最悪廃棄となる。


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最近は「見てくれ」の悪いB級作物を専門で農家から買い上げる企業も出てきているようだが、

それによって農家も助かるのは事実。

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まあ、難しい話はこれくらいにして、

しかし果実狩りなんて何年振りだろうね。

手を伸ばしたり、よじ登ったり、普段使わない筋肉を使いながら、

ひとつひとつ丁寧にもいでいく。


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お昼時には、同行されたおばちゃま達御持参の美味しいおにぎりやお惣菜を、

青空の下で美味しくいただき、約4時間の楽しいミカン狩りを終えました。

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収穫は全部で段ボール4箱。まだまだイケる感じだったが、

獲ってもこれをどうするかを考えていなかったので、

きりのいいところで終了。

成川様、同行いただきました主婦の皆さま、ありがとうございました。

そしてお疲れさまでした!!

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で、現在、その遅摘み蜜柑は、銀座の「ミラヴィルインパクト」にて

”無農薬 遅摘み蜜柑絞りたてジュース ” ¥735にて お飲みいただけます。!(^^)!

もちろん大好評だそうです。(*^^)v
by seijitsushimi | 2013-03-13 16:02

「冥福」の意味を言葉で言えますか?

前回のブログ、「冥福」(めいふく)を描いているときに、
シンプルに「冥福」の意味がわかっていないのにつかっていることに気がついた。


とても恥ずかしい話だが、他にも意味を言葉で説明できないのに我々は、
さも、わかったようなつもりで言葉として使っていることが多くないか?
これではまるで言葉に気持ちが入るはずがない。


この死者をともらうときに良く聞く言葉、「心より御冥福をお祈りしています。」

「冥福」とは、簡単に言うと、「死んだ後の幸せ」だそうだ。

死後の世界での幸せを祈ります。ということだね。
生きていれば「幸福」となる。

なるほど。

でもこれで、次にこの「冥福」を使うときには、これまでとは違う、心をこめた気持ちで
言えるに違いない。

良かった。
by seijitsushimi | 2013-03-13 15:22

冥福

未曾有の震災からちょうど2年。

日本国中で、記念式や、復興祭などのイベントや、御冥福をお祈りするムード一色になっている。

私もこの2年という記念日にあらためて、亡くなられたり、いまだに行方不明の方々に

対して、心から哀悼の意を表したいと思う。

テレビをつけても、どこも震災関連のニュースを特集したりしている。

今朝たまたま観た番組でも、亡くした両親の意志を継ぎ、牡蠣の養殖の復興を目標に頑張る

岩手県の男性のストーリーを紹介していた。

多くに被災者の中にはそういった境遇と気持ちから、頑張って生きている人々は

たくさんいると思うが、彼の言葉にとても胸を打つ言葉があった。

「生き残った人間には、生き残った人間の役割がある。」

「親父はなくなったけど、いまでもライバルには違いない。いつか親父を超えることが

親父への最大の供養になる。」と。

胸が熱くなる。


「生き残った人間」とは、幸いにも震災を免れた被災者の家族や親族だけのことを

指すものではない。

我々、被災地にいなかった人間も生き残った人々である。

自分もふくめて、我々日本人は、はたして正しい役割を行っているのだろうか?

原発の再稼働派や、それに対する反対派のとのやり取り、企業のいい分などを聴いていると、

はたして、その役割が、将来的に、被災地の犠牲者や、いまだに仮設の住宅で満足に

日常の生活が出来ていない人々が報われる方向に向かっているのだろうか?



今回の震災の犠牲者はなくなった人々だけではなく、生き残った家族も当然犠牲者である。

当事者の苦しみは、我々には本当の意味で実感することは出来ないだろう。


周年日が近づくとメディアはこぞって現地にリポートに行き、追悼番組を作り、

国民も哀悼ムードに切り替わり、みな被災地のほうをむく。

普段と言えば、やはりどこかで、時間とともに忘れられているのではないか?

しかし被災者達は毎日が現実との戦いであり、おぞましい苦しみ、記憶と、哀しみの中で、

必死に生きている。

ラジオで、あるミュージシャンが言っていた。「本当の支援は「物」もそうだが、

心の中で、常に忘れずに「想う」ことではないか?」と述べていた。

まさにその通りだと思う。


人間は心のある優しい生き物である。

被災している人たちが、同じ、被災し、困っているている人たちを 

、想いやり助けあう姿を見ると本当に心を打たれる。


震災当時、全国から警察官が、犠牲者の救出作業を行うために現地に駆けつけた際に、

止めておいた警察車両の窓ガラスに、被災地の子供がかいた、

「ありがとう」の手紙が貼ってあったという。


警察官たちは、「被災していても、なお人を他人を思いやる気持ちに心を打たれる」と

コメントしていた。


私は無力であり、被災地や被災者に対して、何も役に立つことは出来ない。

ただ、「想う」気持ちで日々、応援していきたい。

本心である。


都志見セイジ
by seijitsushimi | 2013-03-11 13:27