近況のご報告と営業再開のお知らせ

前回、私の体調不良に関してご報告をさせていただいたところ、
たくさんのお客様、友人知人の方々よりお見舞いのメッセージ、
お電話やお手紙をいただき本当にありがとうございました。

改めて私は決して一人で生きているわけではない、たくさんの人たちのお陰で
生かされていることを痛感いたしました。
心より感謝とお礼をお伝えしたいと思います。

おかげ様で、3歩前進し2歩後退するペースではありますが、少しづつ回復に向かっており、
今年に入り、間引きではありますが、常連のお客様を中心にリハビリを兼ねて営業を
スタートさせてまいりました。

結果、調整させていただく状況ではありますが、この度、通常営業を再開させていただくことに致しました。

これまで予約専用サイトを含む新規のご予約をお断りさせていただいており、大変ご迷惑をおかけしましたが、
今後お席を空けさせていただきますので、ぜひご予約を頂けるようよろしくお願いいたします。
もちろん再開させていただく以上、最高のパフォーマンスをご提供できるよう努力いたしますので
以前同様何卒よろしくお願いいたします。

また、今後の見通しとしましては、3月に本題である手術入院のため数週間お休みをいただきますので、
再度ご理解をいただけるよう何卒よろしくお願いいたします。

以上



# by seijitsushimi | 2019-01-12 15:53

お詫びとご報告

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この度、私は不覚にも病に負けてしまい、12月16日以降年内の頂いていたご予約(おせちのご予約も含む)を
全てキャンセルをさせていただく結果となり、先ずは、当該のお客様におきましては
大変ご迷惑 ご心配をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます。

1年のうち最もレストランの需要の高い12月、そしてクリスマスに向けて
皆様の色々と想いの詰まったお時間と空間を御提供できなかったことは、もちろん私の
長いレストランでの職歴、職責の中で最も不甲斐ない出来事であり、とても耐えがたく、
まさに断腸の想いでありました。

昨日、何とか無事に退院を果たし、主治医より食事制限付きの自宅療養を許可され、
今日やっと、タイピングも可能になり私自身の言葉でお詫びとご報告ができるようになりました。
回復した暁にはまた、改めてキャンセルさせていただいたお客様には直接お詫びのご連絡をさせていただきたいと
考えております。

また、キャンセルのご連絡をさせていただいた際には皆様から励ましや温かいお言葉を頂戴したことに
心よりの申し訳なさとそして感謝をいたしております。


そして私の病状と今後の予定についてご報告させていただきます。

10月に開催された香港での私のイベントに発つ前日、下痢がしばらく続いたために医師に診てもらったところ、
すぐに内視鏡検診を勧められその日に総合病院を紹介され、すぐに進行性の割と大きな大腸(直腸)癌が見つかりました。
そしてイベントから帰り、主治医と相談の上、治療プランを立て私のスケジュール等を考慮しながら、
何とか仕事を続けながら、一か月毎日通院し、放射線治療と抗がん剤で幹部を小さくし、来年3月に切除手術をし
経過観察という至って通常のプロセスのはずでした。

治療の副作用は割と周知されており、私もある程度は覚悟はしており、何とか我慢しながら仕事を続けましたが、
12月に入り、これまで人生で味わったことのないほどの激痛と1日20回を超えるほどの下痢に悩まされながら
15日まで何とか営業を終え、限界を覚え医師に相談、再検査したところ、「放射線性腸炎」でこのままでは命にかかわると言われ
即日緊急入院となりました。
その後は、口から水一滴接種することができず、医師4人からなるチームによる24時間体制の治療と点滴にて命をつなぐ状況で
それでも激痛と下痢からは逃れられずまさに地獄のような苦しみでした。
そして数日前に点滴がやっとはずれ口から水分が取れる状態までになり、痛み止めも減らし、やっと
昨日試験退院の形で自宅療養を始めました。

現時点ではまだ不確定のため来年度の新規のご予約に関してはお断りしておりますが、経過を見て
新規のご予約再開を承りますのでそれまで大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただければ幸いです。
今は何とか来年1月7日からの通常営業に向けてお客様を快くお迎えできるようにリハビリそして回復に努力していくと
考えております。

以上が経過と現状です。

これまで長い間、お詫びとご報告ができなかったことをお許しいただければ幸いです

完全回復の暁にはさらにこれまで以上に良いレストランにすることをめざしさらに精進しチャレンジしていこうと
思っています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

そして皆様におかれましては2019年もこれまで以上に良いお年を迎えられるよう心より
お祈りお祈り申し上げております。


Restaurant TSU ・ SHI ・ MI

店主    都志見セイジ


# by seijitsushimi | 2018-12-30 18:28

番組のお仕事。

先日頂いたテレビのお仕事。

何でも同郷広島出身で、東京で活躍されてる友人でもある食記者の土田みとせさんと「広島風お好み焼き」談義を番組の中でして欲しいとのお話。

楽しそうじゃーんと、二つ返事で快諾。

場所は偶然にも地元の徒歩5分でいけるお好み焼きやさんにて。
さらにイイジヤーン!と。

本職のフレンチ語るよりもかなりのハイテンション。

おまけにリアル鉄板でスペシャルな一枚、焼かせていただいた。
本人的には65点位だったけど、
皆さん大変誉めてくださり、喜んでいただいて。

何でもそうだけど、「見るは易し行うは難し」だよね。

でも、何でも最後にはなんとなく収めてしまう都志見流(笑)

えっ?なに焼いたんだって?
見てのお楽しみ。
ご覧ください。

http://www.bsfuji.tv/kiwamezara/

# by seijitsushimi | 2018-12-10 09:44

ルーティン・・・。

これまで病院のお世話になったことがなかった自分が、いまは、毎日の治療のあとに病院のテラスで飲む一杯の暖かいコーヒーが楽しみな日課になり、ささやかな幸せさえ感じる。あ〰️。落ち着く。
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# by seijitsushimi | 2018-11-30 09:53

香港イベント。

なんとかいけそう。

半年前から予定していた、香港でのイベント。
いよいよあと一ヶ月を切った。

先日、現場の下見と、プレスの取材撮影を一件こなしてきた。

そして市場での食材視察。
前回の北京よりも食材が豊富。

日本の食材も何でも揃う感じ。

全く問題なさそう。

あとは、俺の体力次第かな?(笑)
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# by seijitsushimi | 2018-09-25 10:52

人がやらないこと。人ができないこと。

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先日のお話。
ある大手グルメサイトからお仕事の話があった。
「これからの料理界を牽引する若手女性料理人5人の創りだす料理を試食いただき、フィードバックとして彼女らに何かしらのアドバイスや
 
感想を述べていただくという企画への参加」
 
というものだった。
 
ん~~。
 
「最近の食にまつわる企業ッつ~のはいろんなことを考えて食の世界の発展に貢献しているのだな。」
 
と感心すると同時に
「これは私にしかできない仕事・・・?」 「ではないな。」
 
といつものガキのようなあまのじゃく的考えがよぎる。
 
加えて、
 
そもそも最初に頂いたお願いメールに私ではなく誤って他のシェフの名前が・・・。
 
「これはまず彼に打診し、断られたので私のところに振ったという程度だろう」と判断。
 
2~3日時間をおいて送った返信には、
 
「今回は申し訳ないが辞退させていただきたい。」
 
「理由は私にしかできない仕事ではない」
 
と、もちろん丁重な文面で。
 
 
 
そもそも私は店をリニューアルしたころから、海外でのイベント以外で
 
、こうした国内イベントへの参加や
 
活動はほとんど参加しないようになった。
 
その理由は前述したように
 
「私にしかできない仕事ではない」からに他ならない。
 
ナマイキなようではあるが、これが私の正直な考えだ。
 
 
そのメールを受け取った担当者のK氏はすぐさま返信をよこした
 
以下抜粋
 
「都志見さんにしかできない仕事であるか?」

に関しては、僕は都志見さんにしかできないと思っております。

「食べ手と共に成長を見守る」ということは皆誰でも出来るかもしれません。
 
しかし「先を進む者として後進の若手の料理を食べ、料理に込めた想いを受け止め、必要があれば助言を与える」
 
ということは、彼女達にとって糧となるアドバイスを出来るのは、
 
僕は日本のフレンチを牽引された一人である都志見さんにしかできないと思っています。
 
 

参加するかどうかではなく、これを送ってきたK氏に迷った。
 
「こんなやつ初めてだ。」
 
普通であれば、
 
「かしこまりました。残念ですが、また次回何かありましたらよろしくお願いいたします。」
 
の様な定型文となる。
 

仕込中にこのメールが来てることを嫁から「メールが来てるので確認ししてください」と
 
知らされた。
 
確認後、15秒考えた。
 
そして「仕事を受ける」旨を返信した。
 

ここまででも私には十分にK氏はお手柄だしあっぱれだし。
 
しかしこれを私が時間がない中、ブログにするには
 
この後の”オチ”が必要なのだ。
 
 

返信後、十数分だろうか、店に一本の電話が鳴り
出ると初対面らしき応対ぶり。
 
何気なく玄関から外を眺めると電話の声と同時に口を動かす若い男性の姿が。

担当者K氏だった。

うわっ!やられた!
 
「えっ?なんで来んの」
 
私の返信を読んでいてもたってもいられずわざわざ来たとか。
 

そしてわざわざ途中で買ってきた洋菓子を私に差し出し(たぶん自腹だと思う)、
 
お礼と「突然お邪魔してすみませんでした」と告げ、猛暑の中帰って行った。
 
私は、あいさつのなかで
 
「Kさん、あなたは必ず出世しますよ。」と言った。
 
出世できてない私から言われてもピンとこなかったかもしれないが(笑)
 
 
これって、できるかな~??

やらないよね~。
 
できないよね~。なかなか。
 

こうなりゃ喜んでイベント参加したくなるよね。
 
K氏のためにも。
 
その努力が、先で当然彼の成績と評価にもつながるし、
会社にも大きな利益をもたらすのだろう。
 
 
最近こういう話を聞く機会も少なくなってきたし、
 
廻りにこのような人間もあまり目にすることがなくなってきた。
 
 
彼の行動は当たり前にしなくてはならないことではない。
 
しかしわずか十数分でとった彼の行動が私の心を突き動かし
 
イベントに足を運ばせ、いまこうしてブログをかかせている。
 

「やる人とやらない人」

長い人生軸で考えれば起こる結果は単純明快。
 
 

久しぶりに感じさせてくれたK氏に感謝したい。
 
 

以上。
 

# by seijitsushimi | 2018-08-12 14:05

一週間のNY滞在を終え...

一週間のNY滞在を終えていま、空港での待ち時間を利用して書いている。

はじめてのNYということもあり、いろいろとインスパイアされたこともあり、逆に「やっぱり東京の方がいいよね」と、いうこともあった。

いろんな意味でのテキトーさはちと困ることもある。

そのあたりは、ヨーロッバ生活の経験があれば特に驚くことはない。

日本人がいかに几帳面で真面目に仕事しているかということになるのだろう。

体がデカイ分よく食べる。
ステーキが大好き。
甘いもの、脂っこいもの全然オッケー。

その反面スーパーには意外にもオーガニックや、低脂肪商品が数多く売られている。

とにかく歩いた。ひたすら歩いた。

毎朝早朝からジョギングも。
セントラルパークにはたくさんのランナーたちが。やはり健康意識が高い人もたくさん居るようだ。

我々も、今回外食する反面、朝食くらいはバランスのいい食事をしたいとキッチン付のホテルを用意し毎朝野菜を取り体調管理に努めた。

人口はデータはないが、明らかに東京よりは少なくて住みやすい感じ。
地下鉄の混み具合で判る。

買い物は便利。24時間でやってるドラッグストアがあちこちにある。

物価は高い。

日本は安いと改めて感じる。

こと、レストランに関してはチップ制で、それを入れるとさらに高く感じる。

今回はエンターテイメントは無し、せっかくだからミュージカル、とも思ったが、やはり観光客中心のものと決めつけ今回は買い物と、食事とショッピングに終始した。

日本の知人とも会うことができ、NYで働く日本人の若者たちとも話すことができた。

雇用や経済、サラリーの話など。
観光で訪れたわりにはコアな話だがとても興味深い。

レストランへ行けば殆どの店の証明は暗い。これも日本と少し違う。

アメリカ人はよりムードを大切にするのだろう。

訪れた知人の店が、かのバスキアとアンディウォーフォールが暮らしていたアトリエ跡だったり。サプライズも満載。

人種は至って多様で、肌の色やイントネーションも様々。
我々島国とは違う大陸独特の事情も感じることができる。

ジャパニーズレストランも沢山出来ている。入る気にはならないが、ニューヨーカーは日本にも興味はあるみたい。

お土産で買った日本酒もブルックリンでアメリカ人が醸造する。

ん?ここで待合室のパッセンジヤーたちがざわめく。JALなので日本人がほとんど。
どうやらサッカーW杯対セネガルをやってるのだろう。歓声が上がっているところを見ると勝ったのかな?
個人的にあまり興味はないが(笑)。

さて、これから14時間のフライトはとても、時間としては無駄な使い方だがどうにもならず。

帰国後、直ぐに仕事の準備。
翌朝は築地へ買い出しと、日常が戻る。

問題はメンタルの立ちあがりがはやく、うまく行くか?
それが私の現時点の最大の懸念だ。

以上。



# by seijitsushimi | 2018-06-25 00:55

最高のチップ。

昨晩のお客さん。
イタリアから来た弁護士ご夫妻。
いたく喜んでいただいて、お見送りして、
気がついたテープルに残された一枚のメモ書き、。
怪しい日本語で一生懸命伝えようとしてくれた最高のメッセージ。
いくらほどのチップよりも嬉しい。
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# by seijitsushimi | 2018-04-04 10:59

何となく…。

専門料理の表紙にしていただきました。
やっぱり俺は遅咲きなのか?(笑)
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# by seijitsushimi | 2018-04-01 10:55

ターシャ テューダーから学ぶこと。

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ここの所、映画を観に行くことが増えた。

今回も、嫁の好みに近いこともあって、気になるこの女性の物語を恵比寿のガーデンシネマへ。

”ターシャ テューダー” 静かな水の物語。

仕事の合間を見つけ現地で嫁と待ち合わせ、終了後またばらばらに仕事場へと。こんな感じ。

昔の様にデートで何か映画を・・。というよりは、純粋に映画そのものを拝見しに行くわけだ。

きっかけは、NHKのラジオ番組にてプロデューサーが出演し、この映画の撮影秘話などをまじえて

ターシャの紹介をしていたのを聴き、とてもこの女性に興味を持った。

内容は割愛するが、とにかく彼女の生涯の生き方に

「幸せ」と「静けさ」、「美しさ」、「豊かさ」等など、

現代の都市型の生活スタイルではなかなか感じがたいものを感じ取ることができる。

あくまでも彼女の日常をドキュメンタリーで綴る「映像」と「語り」が主で、決して

派手さや驚きもない、タイトルのごとく「静かな水の物語」の様なタッチで

表現されている。

日々、自己を含め、得体のしれないものたちと戦って生きざるを得ない

自分には何かどこかで一度、立ち止まってこれまで、そしてこれからの生き方を

見つめてみる時間も必要か?と、思わせてくれるサプリメントを摂取してもらったような

気持ちにさせてくれた映画だった。

同じ生き方がこれからできるか? することになるのか?まったくもって未知ではあるが、

人生の後半をこんな「気持ち」と「環境」の中でで終わりにできたら素敵だと思ったね。

圧倒的に女性客の多い館内の席はそれでも半分以上も席が空いていたところを読み取れば

やはり現代の日本の生活環境の中ではターシャの様な生き方はいろんな意味で「夢のまた夢」なのかもしれない。


PS
この映画はどうやらNHKの製作らしく、描写もとても日本人的だった。
たとえばアメリカやヨーロッパの作品であればまた、違った描写やタッチで
表現されていたに違いし、観てみたいと強く思った。

映画は「心の栄養」である。

以上。





”ターシャ テューダー” 


# by seijitsushimi | 2017-05-29 13:23