”たたら切り” 。細い糸で土を水平に切ることで皿の厚さを均一にする。お菓子作りで、スポンジを
同じ厚さに切っているのと同じ原理だね。でも間違っても相手はスポンジなどと柔らかいものではなく ”土”であるからにして、かなりの力が必要で、指が痛くなる。 陶芸たるものに触れるのは、確か小学校だったか粘土遊びして窯で焼いて色をつけたとき以来だろう。今回は、下手でも何でも自分で作ったというだけで、部屋に飾って眺めながら にやにやしていられるわけではなく、新しい店の、テーブルウェアの主役になるわけで、 お客さんに不快に思われるようなものであってはならないから有る意味緊張もする。 もう時間もない、今日何とか形にしなければ、オープン日がずれ込んでしまうし 、下手をすると間に合わせで、代用を用意する羽目になる。 一度工程の流れをつかむとあとは枚数分をこなしていく作業になる。 今回は予備も入れて25枚ほど。予定では12席なんで破損を考えたらこれくらいは必要である。 おまけに今回の流れを考えたら、再度同じ作業をさせてもらう事など申し訳なくて頼めるはずもない。 まさにこれが最初で最後のコラボレーションになるであろう。 土のカットが終わると、今度はだいたいの寸法に合わせて、カット、整形に入る。 これが、思うようにいかないのよ。おまけに一口に25枚とはいえ結構な作業に なる。 そして更に同じ土を水で溶いた様なものをディスペンサに入れ、まさに料理でソースをかけるかのごとく、 造形をつけていく。 垂らした凹凸がそのまま皿の造形になるので、結構どきどきするのだろうが、 そこは思い切りのいい俺は、いきなりすいすいと描き始める。 このイケイケが結果いい作風になることが多い。 それでも作業開始から2時間ほどで、すべてのカット、造形が出来上がった。 あとは乾燥作業に入る。 その日で出来る工程に限りがあるのが残念だが、たとえ2時間の作業に来るまで5時間かかろうが、この作業は踏まえなくてはならない。 いずれにしても完成が楽しみであり、思うようなものができるか不安でもある。 25枚の異なるパターにするんだけどこれって結構難しくて、途中で同じ模様になってしまう。 違った造形をたくさん作るのって意外に大変。 これから角を折り曲げて乾燥に入る、とりあえず今日の行程はこれで終わりとなる。 いよいよ最後は絵付けになる。
by seijitsushimi
| 2010-11-13 16:30
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