日本のワインが面白くなってきた!

日本のワインは一般的に、「美味しくない」、「味が薄い」、「コスパが悪い」
、「アフター(余韻)がない」「種類が少ない」などと言いたい事を言われて来たように思う。

もちろんヨーロッパのワインに比べると歴史もまだ浅く、技術的にも、気候や土壌もワイン
に適さないなど数多くの問題も上げられる事は十分皆理解していると思う。

しかし、我々日本人は、本来、多く日本の土地で作られる作物を食べていても、
食事に合わせて飲まれるワインは、決まってフランスやイタリヤ、スペイン アメリカ等のものが圧倒的に多く、日本のワインを知る機会も、また、深く掘り下げて知ろうという気にもならなかったのも事実。

都志見は、以前から、もっと日本のワインを積極的に楽しむべきだと思って来たし、ここ最近、
日本の優れた生産者の方々の所へ足を運んで、(実際はまだまだ継続中だが)畑や圧搾、醸造からビン詰め工程を見せてもらうときに、例えばフランスの秀逸な生産者に負けない、日本人ならではの職人魂、ひとつの事に熱心に取り組むひたむきさ、几帳面さ、発想のユニークさなどを 充分うかがい知ることが出来た。

日本のワインの可能性については、今回あらゆる面でいろんなアドヴァイスを頂き、作り手の所にも何度か同行頂いた日本ワインのエキスパート、”いまでや”の小倉あづさ社長夫人と担当の小山良太氏ともこれまで語り続けてきた。

「少しずつ、日本のワインは見直されている。」「生産者たちもはるかに進化してきている。」

「とにかく飲んでみようよ。」

日本のワインの飲み方については、都志見から、とても重要なアドヴァイスがある。

「単体で飲むワインでは無い」という事。

単体で飲むワインとして日本のワインで、残念ながらフランスやイタリアなどと比べるわけにはいかない
だろう。

何かを食べながら楽しむことで200%のポテンシャルを発揮するワイン。

そもそもワインとは料理を食べながら楽しむアルコールである。

特に同じ日本の土地で育った作物がいい。野菜が特に合う。生でも茹でても、焼いても。

それぞれの調理法でのマリアージュを楽しめるのが日本のワインなのだ。


日本の土地で生えた牧草を食べて育った牛でも、豚でも、仔羊でもいい。
同じ「テロワール」だからこそなしえるまさに真のマリアージュだと思う。

例えばフランスのブルゴーニュ、ボルドーの白、赤、ロゼなどによく「合う食べ物」として、
たいていは「肉」や「魚介」だ。
確かに、フランスの豊かな土地でのびのび育ったシャロレの牛や、
シストロンのハーブ香のする香り高く旨みの強い仔羊、ブロンの牡蠣や、鉄分の多いブルゴーニュのエスカルゴなどは当然その土地で生まれるワインを合わせることに誰も否定はしない。

だが、日本の場合、どちらかと言うと、味が繊細で、淡泊。その代わりミネラル、ビタミンが豊富な野菜等、
には当然日本の淡い、和食の「出し」の様な上品な味わいのワインが合う。

魚介や肉類、にも同じ事が言える。

先日、あるイベント会場で来日していた、ご存じブルゴーニュで勢いのある作り手、
ドメーヌ アンヌ・グロのアンヌ本人と話す事が出来た。
女性とはいえ、とても強いワイン作りに対する
信念とこだわりを持っている作り手で、確かに極上のワインを毎年生み出している。

彼女に、都志見はある質問を投げかけてみた。

「日本のワインを飲んだ事があるか?例えば甲州とか、北海道とか。」
彼女は、目を丸くして即座に応えた。

「日本にワインは必要ないわ?、だってフランスに美味しいワインがいっぱいあるもの。!


「日本のワインは日本のワインならではの飲み方があっていいし、
ヨーロッパのワインと比べる方がナンセンスである。日本のワインの特性とタイプがあっていいし
日本の作物であるワインも、日本人ならもっと飲むべきである。

そうすることによって、コスパが悪い大きな要素である流通形態の不確立も改善され、もっと秀逸な日本ワインが安く飲めるようになり、更にはワインの就農希望者が増えることで、日本のワインがレベルアップされていく、いいスパイラルが起こっていく事は間違いない。

「TSU・SHI・MI]では、今、日本のワインリストを密かに準備している。

そこには天才と言われるほどの日本のワインの作り手たちが、少量しか作り得ない最高レベルの希少な限定
ワインを都志見の感性でセレクトした「日本ワインTOP10」とし、スパークリング、赤、白、そしてデザートワインと
目を疑うほどのラインナップで、近々に紹介できるだろう。

「日本のワインが面白くなってきた。!」

”日本のワインを単体で飲み比べて、まだまだだなぁと感じる者は、日本人として日本のワインの飲み方を知らない事に恥を知るべきである。”

試すといい。掘りたての日本の大根をかじりながら、ジャパニーズ職人が生み出すジャパニーズワインを。

間違いなく、気がつけば日本のワインを飲んでいる事さえ忘れてしまうほど美味いから・・。
by seijitsushimi | 2011-03-30 22:46
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