野草な1日・・・・。

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採っているのは「ワルナスビ」の実。果皮がかたく食用には適さないが店の装飾用に少し持ち帰ろう・・。 


昨日、都内の野草の生えそうなスポットを調べ、思い立ったが吉日、出かけてみた。

場所は国立に近い多摩川の中流、小高い山を目指した。
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こちらは「ムラサキツユクサ」。午前中に紫の花を咲かせ午後にはしぼむ。これは食用になる。 

先日、広島の梶谷農園の梶谷氏を訪ねたときに(只今ブログ制作中)色々と野草の話を聞くことが出来た。

市場に出回る野菜はもうほとんど使い果たした私は、さらに飽き足らず、野生の野菜や野草を調べてみようと考えた。


ハコベ、つゆ草、ホトケノザ、スベリヒユ ヨモギ などなど、秋のこの時期に生えている野草、特に食用にされるものは決して少なくない。

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探してみると意外にたくさんの野草が目につく。 


野草類と聞いて最も我々の生活に馴染みのあるのが、「春の七草」。どれもそれほど美味しくてたまらないものではないが、それぞれに調べていくと薬効のあるものが多く、

先人たちの知恵にはここでも頭が下がる。


海外の料理人たちも地元ならではの野草や山菜を料理に最大限に表現している例が少なくない。

客たちは遠くへ出かけて行って、その「土地」のレストランでその「土地」を食らう。

至って自然な楽しみ方である。

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「食事」とは、時に単に空腹を満たすためのものでもあり、美食を楽しむものでもある。が、加えて

その土地で育った料理や食材を楽しむのも現代の「食事」の楽しみ方の一つに是非加えたい。

残念ながら、狭い我が日本にはどこへ行っても何を食べても、変わらぬ味のポピュラーな食事を食べることになり、その土地ならではの料理というものが案外少ないように思う。

「美食」で言うならば、特にここ東京の料理屋は総じてレベルが高いと喜んでいるのは一部の田舎もんの高級志向派の意見で、

東京ならではの食事ができるところがほとんど見当たらないのは残念ではないか? 

世界の料理は世界に出かけてその土地で食べる事にこそ、「食」の楽しみと醍醐味がある。

ここ東京で、こじんまりとまとめた、気候も風土もまったく違う場所で再現されたコピー料理を

楽しめたとしても本当の「美食」にはならないことにそろそろ昨今の自称「美食家」たちも

気づいたほうがいい。

私も数多いディナーの皿の中でここ東京のどこかで根を張り、

自然に生きている野生の菜を一つ添えることで

遠方から来られた客人に東京を感じてもらえる。そんな料理を心がけて行きたいものだ。
by seijitsushimi | 2011-10-27 12:44
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