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アートなる自然薯・・・。

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とある休日。

最近無性に尾崎悟に会いたくなった。理由は2つある。
一つは、わが心に有機的な栄養がほしくなった。
2つ目は、最近眼にした彼の新作に心を奪われた。

尾崎悟は、我が愛する芸術変態家である。
仕事の合間に、電話でそのことを告げると、「じゃあ、一緒に自然薯を掘りましょう」。と。

たまに自分の環境変化の必要性を感じる時がある。まさに「これだ!」。

彼と話し、芋を掘る。最高の心の栄養。体もなまっているし。ちょうどいい。

佐倉にある彼の工房へ着くと最新作が一段高いテラスから眼に飛び込む。

「月」というタイトルの100%無垢のアルミで作ったテーブル。
写真ではこの迫力が伝わらないかもしれないが、圧倒される。力がうねっている。

大鍋で、アルミ二ウムを煮溶かし、そのまま冷やし固めたらしい。


尾崎悟のアイデアは常に冴えわたっている。
マンネリとした、世の中のつまらんものを見ている俺の「眼」を新鮮にも輝かせてくれる。

自然にできたくぼみ(気泡か?)の中に苔、植物が生きづいている。

自然と科学の融合。
うっとりする造形と実態。


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サラダを育ててドレッシングをジャバジャバかけて食いたくなる。

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自然と手を取り合って共生している男と、都会であくせく働く現代男が
世の中を語る。
もちろんいつも結論は出ない。

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「さあ、そろそろ芋でも掘るかぁ。」
推定時間は、”モノ”にも
よるが、だいたい2時間くらい。

シノ竹林の中へと入っていく。去年着けた目印を頼りに、掘削場所を定める。

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この下に確かに自然薯が生えているらしい。
「春山鬼 2012」が。・・・。





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土を掘ることに緊張する。土なんてもう何十年も掘っていないよ。


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尾崎悟は自然薯を知っている。
いかに掘り進めば良いか。?方角はどっちか。?幅は?深さは?

一人で一気に掘り続けるには2人とも歳を取りすぎている。(笑)

交代だ。 尾崎悟は俺より数倍掘る。掘り続ける。



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尾崎悟が堀り続ける間、アトリエを散策する。

手を取り合う二人の人。尾崎悟のトレードマーク。

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鹿児島産か? 黒豚。

尾崎悟の後輩の鋳金作家の作品もあちこちに点在する。


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かわゆい・・・。

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リアル・・・。

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いよいよ大詰め。約2人で掘り進んだ地球から、一つの神秘なる物体が地上へと

掘りだされようとしている。

尾崎悟は私に一番おいしい瞬間を、舞台を作り上げてくれた。









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いかに原形のままの姿で発掘できるかが大事。さてどうやって?

そう。水圧洗浄なのだ。

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洗浄もプロの技。

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破損しないように、丁寧に梱包する尾崎悟。

この日の収穫は昨年の「春山鬼2011」より、気持ち小さかった。

しかしながら、自分で掘り上げたことに大きな意味がある。

今年も地球から大切なプレゼントをいただきました。

尾崎さん、ありがとう。

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収穫後、アトリエにて、新作を見せてもらった。

どれも、繊細でメルヘン。静寂で温かい。ユニークで変態。尾崎悟の世界だ。

そして今年も「TSU・SHI・MI」で使う皿をリクエストすることにした。

作品には条件をつけない。材質も期日も形状も何もかも。

尾崎悟の世界でいい。尾崎悟の世界がいい。

彼の魂を皿にする。それに私が農家の作った魂の野菜と魂の料理を盛り付けるのだ。

あふれ出る料理の数々。湧き上がる創造と妄想の世界。


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今日の自然薯もまさに地球が創造する芸術であった。

「我らが地球もアーチスト!!」
by seijitsushimi | 2012-02-22 18:27
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