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2010年 10月 08日 ( 1 )

初の瀬戸入り Vol,2

さて ”初の瀬戸入り” 第2弾。 後半は世界的に活躍する瀬戸の白磁アーチスト、長江重和氏との出会いを書き留めておきたいと思う。
出会いと言っても前期の島倉社長に、幸運にも紹介して頂いたわけだが、なかなか最近本人と連絡が取れなかったらしく、俺が東京に戻る直前に
コンタクトに成功、運よくお会いできることになった。 車で5分ほど走ると庭?らしきスペースに点在する真っ白な磁器の様なもの。
案内されて工房に入ってみると、みるみるうちに白磁のアートの世界に引きずり込まれていった。
長江重和氏は、かのジョエルロビュション氏が彼の創り出す作品を使いたいと申し出たほど日本の白磁作家の世界では第一人者的存在である事は聞いていたが、
彼の工房一杯に飾られた作品を目の当たりにした時の感動は今でも忘れる事が出来ない。
器の域を超えた繊細で創造美あふれる作品の数々、足元にも及ばぬが ”物を創る” ことの好きな俺はたちまち彼の作品そして彼自身の虜になてしまった。
アイデアが良い。既成概念にとらわれない。あふれ出すオリジナリティー。どの角度から見てもゆるぎない自信に満ち溢れた芸術品ばかりだ。
「彼の作品を是非今回の新店で使いたい。」そう本能的に思った俺は恐る恐る申し出た。すると拍子抜けするほどに快く承諾してくれた。
目の覚めるような透明感のあるコバルトブルーに焼きだされた釉薬を内側に贅沢に覆われた磁器グラス。
「これを水を入れて提供するゴブレットに使おう」。野生的なひらめきだった。
今回長江さんの作品としては破格の値段で譲って貰える事になった事はとても幸せである。

こうやって改めて思う事は、やはり「人のつながり」。うちの常連さん行為が島倉社長との出会いを導き、いくつかの窯元の方々を紹介いただき、更に
長江さんの様な作家さんへとつながっていく。 この人と人とのつながりは俺が40を過ぎたころからか、それまで余り立ち止り考えた事もなく、
それどころか割と軽視して生きてきた俺にとってこれから本当に大切にしていきたいと思う大きなエレメンツである。

これから俺がチャレンジしていこうという事に今回の島倉社長や長江氏との出会いは計り知れない大きな後ろ盾になるであろうし、偉大な協力者である。
結果論になろうが、彼らなくして今回のプロジェクトに対して、それ相当の評価をいただく事はおそらく出来ないであろう・・・。きっと。
楽しみで仕方がない。

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こちらが、かの作品、”磁器グラス” 写真では伝わらない優しさと気品に満ちている。
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肌色の釉薬もなんともいえぬやわらかい色合いである。形も面白い。
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ちょっと今っぽいデザインの磁器。ここにどんな料理を盛り付ければ、この作品に負けない一皿になるんだろう。ね。
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これがロビュション氏のお気に入りだそうな。中央の釉薬がが白くグラデーショニングしてるのは突起しているせい。確かにこれはただものではないね。
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小物の数々。どれも非常に美しい造形であり透き通るような白磁器である
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これは器ではないが、つい先日青山のギャラリーでの作品展に出した作品。連作で表現する難易度の非常に高い造形美と薄さ、焼成にも多くの工夫があるそうだ。まさに神業。
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中央が長江重和氏。島倉社長と私。
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東京→瀬戸市の日帰りの旅だが帰りは名古屋まで立ち寄りとりあえず名物「矢場とん」の味噌カツを
満喫し帰路へと向かった。

今回の瀬戸入りは総じてとても有意義であり、初めて見るもの、知る物、体験する事は、どれも俺にとって新鮮そのもであった。自作の皿を今回は20枚。これが最大の目的であるが、達成にはあと2度ほど足を運ばなくてはならない。 確かに容易ではないが、そんな事よりも「物を創る」事がこんなにも、人の気持ちを湧き立たせエネルギーを生み出し、そして喜びへと変えていくことが俺には不思議でもあり魅力的でもある事に違いは無い。


このブログのタイトル写真にも使用しているランプカバーも実は今回、長江氏に譲って頂いた作品である。
新店のトイレに置きたくて内装業者に頼んで電源を一つ取って貰った。この作品の為に。
by seijitsushimi | 2010-10-08 23:01