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2010年 11月 13日 ( 2 )

竹堂園にて・・・。2回目   その2

”たたら切り” 。細い糸で土を水平に切ることで皿の厚さを均一にする。お菓子作りで、スポンジを
同じ厚さに切っているのと同じ原理だね。でも間違っても相手はスポンジなどと柔らかいものではなく
”土”であるからにして、かなりの力が必要で、指が痛くなる。

陶芸たるものに触れるのは、確か小学校だったか粘土遊びして窯で焼いて色をつけたとき以来だろう。今回は、下手でも何でも自分で作ったというだけで、部屋に飾って眺めながら
にやにやしていられるわけではなく、新しい店の、テーブルウェアの主役になるわけで、
お客さんに不快に思われるようなものであってはならないから有る意味緊張もする。

もう時間もない、今日何とか形にしなければ、オープン日がずれ込んでしまうし
、下手をすると間に合わせで、代用を用意する羽目になる。

一度工程の流れをつかむとあとは枚数分をこなしていく作業になる。
今回は予備も入れて25枚ほど。予定では12席なんで破損を考えたらこれくらいは必要である。
おまけに今回の流れを考えたら、再度同じ作業をさせてもらう事など申し訳なくて頼めるはずもない。
まさにこれが最初で最後のコラボレーションになるであろう。

土のカットが終わると、今度はだいたいの寸法に合わせて、カット、整形に入る。
これが、思うようにいかないのよ。おまけに一口に25枚とはいえ結構な作業に
なる。

そして更に同じ土を水で溶いた様なものをディスペンサに入れ、まさに料理でソースをかけるかのごとく、
造形をつけていく。 垂らした凹凸がそのまま皿の造形になるので、結構どきどきするのだろうが、
そこは思い切りのいい俺は、いきなりすいすいと描き始める。 このイケイケが結果いい作風になることが多い。

それでも作業開始から2時間ほどで、すべてのカット、造形が出来上がった。
あとは乾燥作業に入る。 その日で出来る工程に限りがあるのが残念だが、たとえ2時間の作業に来るまで5時間かかろうが、この作業は踏まえなくてはならない。
いずれにしても完成が楽しみであり、思うようなものができるか不安でもある。





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25枚の異なるパターにするんだけどこれって結構難しくて、途中で同じ模様になってしまう。
違った造形をたくさん作るのって意外に大変。
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これから角を折り曲げて乾燥に入る、とりあえず今日の行程はこれで終わりとなる。
いよいよ最後は絵付けになる。
by seijitsushimi | 2010-11-13 16:30

竹堂園にて・・・。2日目・・。その1


年齢こそ3つ上だがこの際、親しみを込めて”淳ちゃん”と呼ばせて頂こう。
それくらいに今回の手作りショウプレート製作プロジェクトにおいて最大の尊敬に値する竹堂園の
代表 島倉 淳氏。
俺にはこれまで決して頭の上がらない人間というものが幾人(実親も含めて・・。)かいるが、
彼こそはまぎれもないその一人である。
自分の仕事に対する対価というものを気にもかけず、ある意味一心不乱に人の為に尽力を尽くす。
それが最終的には絶対的に予想もしない形できっと己に帰るであろう、人生においてそれを”地”で
行っている人物である。

今回は2度目の瀬戸入り。この回の訪問で、今回のショウプレート作成の大きな流れを
決定することになる。
前記の白磁作家 長江重和氏に続いて、窯元”宝山”の社長、長江武良夫氏にも協力頂く流れとなる。
打ち合わせをしながら、陶芸の難しさや、自分のやろうとしている事の常識のなさを謹んで感じつつ、
それでも今回のチャレンジを何とか形にしたいという思いで、こんなにおおごとになっている現実に
少々恐縮してしまう所もあった。これは明らかにビジネスを度外視した、いいもの(作品)を創るという
物創りに携わる人々の気持ちと意欲が一つになり、とてつもなく建設的で、愉快な時間が経過
している事を実感した。

今回も車にて朝4時起きで9時半に竹堂園さんを訪ねる。今日は宝山の長江さんの所へ行き、初期の作業である
たたら切りから表面の仕上げ、第一の乾燥までの工程を一気に仕上げて帰るというもの。
今回の出来で納期などにも影響しオープン日の決定に繋がっていくこともあり、緊張と同時に不安も大いに感じる
一日になる。
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今回心からお世話になったと感じる瀬戸市品野で約100年の歴史を誇る窯元 竹堂園の代表
島倉淳氏。彼を中心に今回色々な方を紹介してもらった。
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”宝山”の工房にて・・・。
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サンプルで焼いてもらったものをイメージに今日の作業の方向性を打ち合わせ・・・。
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中央が、今回”たたら切り”と絵付けを進めていくに当たり、大変ご協力頂いた品野の窯元”宝山”の代表
長江武良夫氏。前回紹介した白磁作家長江重和氏とはご親戚らしい。”長江”という苗字はこのあたりには多いらしい。 写真は作業前の打ち合わせ。みな熱くなっている。
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長江氏に今日の作業の説明を受ける・・・。
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これが今日の作業の要。”たたら板”というもので、この板を組み合わせることで厚みが決まる。
古いものでは明治時代から使っているものらしい。・・・。
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今回用意してもらった白磁土。これで予定では25枚程度焼き上げる予定。
両側に置いてある板が”たたら板”。
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今回、よきパートナー役となってくれた淳ちゃんは細部にわたってのチェックに余念がない。
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偉大な職人を前にして持論を展開する俺。
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いよいよ作業開始。
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そしてまたまた打ち合わせ。念には念を入れて・・・。失敗は許されない。
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窓辺に飾ってあったこれは・・・。ウルトラマンか?・・・。バルタン星人か。
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先ほどの白磁土をゆる~く伸ばしたもので、表面に表情をつけていく。
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この後、焼き縮みを考慮して収縮率を計算したうえで、カットしていく。
その2へつづく。
by seijitsushimi | 2010-11-13 00:08