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2011年 02月 27日 ( 1 )

「春山鬼」・・・・。その1

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一瞬、なんの事かと思った。 昨日夕方、銀座の店から駒場の本店へ戻ると店の床に何やら大きな
木板に木ねじで頑丈に閉じてある大きな木箱が置いてあった。かなり重い。2~30kgはあろう。
受け取ったスタッフいわく、「尾崎さんから届きました」と。
「ほぉ」「ん?」「はて・・・。?」「なんじゃろ?」
もしかして、作品の送り先を間違えて、うちに送ってしまったか?
伝票を確認すると、確かにうちの住所と宛名。間違っていない。
内容はと言うと、「鬼」の一文字。
ますます「はて?・・・」 間違いなく尾崎氏の作品のようだ。
しかし、それなら「美術品」とか「彫刻」とか書くであろうはずが「鬼」の一文字。
運送屋さんも、内容が「鬼」で、よく届けてくれるなぁ?と、いらん心配をしながら、
やはりこれが何で、どうしてか全く見当もつかない。開けてみようにも、がっちり木ねじで打ち込まれている蓋は、フツーのドライバーじゃ到底叶わず、電動ドライバーも手元にはない。
とりあえず、届いた事だけでも尾崎氏に伝えなくてはと、連絡してみると、
「お、届きましたね~。あれが・・・・」みたいなある意味薄気味悪い口調で、ますます中身がなんであるか、想像すらできない。
「尾崎さんの作品ですか?」「いえ、僕の作品よりも素晴らしいものです。」
「尾崎さんの作品より素晴らしい物はこの世に存在しません。(笑)」
などと、2,3会話を交わし、「とりあえずドライバーを見つけて中身を確認したら、また連絡します。」
と、電話を切り、事務所まで工具を取りに行った。

8カ所のねじを電動工具で開けて中から出てきたものは、明らかに「土」。
それも人工的ではなく、まさに山の自然の恵みがいっぱい詰まった「自然土」の様な色と香り。
手を突っ込んでみると、なんと不気味なまでに多くの分果が連なり、それらで形成される一本の大きな
「自然薯」であった。開封するまでの大変さや、桐のごとき木箱に入った重量感。そして更に
、高級感のあふれ、黒光りさえしている様な高級土。中からは、見るも見事な自然薯。
それでなくてもデパートなどに並ぶ「自然薯」は平気で1本1万~2万はするものが多い。
まず、感じたのは「高価そう~。」 と何とも現実的。

その日の営業も終盤に近づいたころ、再度尾崎氏に電話を入れてみた。
もしもしも言わず、いきなり「なんですか~あれは~。?」「高価かったでしょう~?」と。
尾崎氏は何処となくいつものように得意げに話し始めた・・・。

つづく・・。
by seijitsushimi | 2011-02-27 01:18