人気ブログランキング |

<   2019年 02月 ( 1 )   > この月の画像一覧

「箸」と「気持ち」。

b0206074_08003941.jpg
先日、昔のスタッフとおおよそ10年ぶりほどの再会をした。
今回晴れて都内に自身の店を構えるとの報告。
共に闘った戦友⁉️の出世はとても嬉しい。
そして、私の誕生日のプレゼントにと、一膳の「箸」をくれた。

「箸」という商品は雑貨屋さんや、100均で売ってる、割りと地味な商品だが、
これは桐箱に入った、見るからに上等なお箸。
「江戸木箸」と記してある。
職人が一本一本、感性だけで作る逸品だそう。

箸は、親指、人差し指、中指の3本で操るので、形が奇数画であるほうが物理的に使いやすいらしい。
で、この箸は7画箸だと。
フォルムはシュッとスリムで長め。
中央より手元側寄りが少し膨らんでいて間違いなく持ちやすくなっている。素晴らしい感触。
優しくて優雅な持ち味。
生まれてこのかた、箸をもってこれほど感動したことはないかもしれない。

そして、もうひとつ驚いたことがある。
当然こんなもんは小売店やネットで購入したものだと思っていると、なんと彼は職人直々に依頼をし、直接この箸を受け取りにわざわざ工房まで足を運んだらしい。
10年もご無沙汰してる人間の誕生日を記憶していただけではなく、ブレゼントとして「箸」をそれも職人に。
なかなかできることではない。

箸を手にした後、私は彼に、お礼のメールと共に「君が人に対してこういう"気持ち"を持ち続ける限り、君の店は永遠に失敗することはないだろうね。」と伝えた。

恥ずかしながら私は今回、息子ほどの歳の若い彼に、「箸」というものの奥深さと、ひとの心を打つ「気持ち」の2つの事を学んだ。

そして、もちろんこの「江戸木箸」をMy箸として死ぬまで使っていきたい。それが私なりの彼に対する「気持ち」だから。

以上。




by seijitsushimi | 2019-02-19 14:14